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あにょりもっも

気まぐれ旅行記みたいなものを目指したなにか

【乗船記】太平洋フェリー「いしかり」名古屋〜苫小牧1330kmの船旅① 乗船~出港

本州〜北海道の移動は、道路は存在しないので、新幹線に乗るか、飛行機に乗るか、船に乗るしかありません。

今回は往路は飛行機でしたが、復路は船を選びました。というか、船に乗りたいから旅行先を名古屋にした、と言ったほうが正しいような気もしてくる、太平洋フェリー乗船は今回の旅の最後にして最大のイベントなのです。

 

太平洋フェリーは、名鉄系のフェリー会社で、通常時、3隻の船で苫小牧~仙台を毎日、仙台~名古屋は隔日運航しています。船旅専門雑誌「クルーズ」の発表する「フェリー・オブ・ザ・イヤー」第一位を第一回からずーーっと受賞し続けている評価の高いフェリーなのであります。

今回乗る船は、太平洋フェリー3隻のうち最も新しい、6年前に就航した「いしかり」。

(この写真はセントレアから撮影した「いしかり」)

総トン数15762トン、全長199.9m、最大速力26.5ノット、旅客定員777名、乗用車搭載数100台。

就航以降ずっとフェリー・オブ・ザ・イヤー1位をキープしている、いわば現在日本一のフェリーです。

こんな素晴らしい船に乗れるなんて、テンションが上がるところですよね普通。しかし船を前にして私のテンションはかなり低い。何故なのか。

 

 

野跡駅前から市バスに乗ってフェリー埠頭に向かいます。

このルートで乗船するフェリーの徒歩客は私を含めて6人ほど。ツアーのバスや、自家用車で乗り込む客がほとんどで、名古屋駅のバスターミナルからフェリーターミナルまで直通のバスもあるので、このルートはマイナーのようです。

 

港に着いたら早速乗船手続きです。ネット予約で使ったクレジットカードを提示します。私は2ヶ月前に早割で予約していたので、B寝台が正規運賃の半額の6400円。6400円ですよ?名古屋から苫小牧まで2泊3日で6400円。安すぎじゃね?

すごぉくお得に優雅な船旅を楽しめる♪と心を弾ませて名古屋まで来たはずだったんですが、さっきからずっと風が強いし、太平洋上には低気圧があるし、なんだかちょっと不安になってきました。

そして案の定、窓口のお姉さんが申し訳なさそうな顔して「本日、船が揺れることがございます…」とか宣告をしてくる。あぁ、これは楽しいことになりそうだぞ(顔面蒼白)。

名古屋港に佇むいしかり。ここから苫小牧まで40時間ほどお世話になります。

もう乗船は開始していたので、とにかく乗ります。

フェリーと同じ塗装が施されたボーディングブリッジ。名古屋港を発着するフェリーは現在太平洋フェリーのみです。

 

船上から見た名港西大橋

車が誘導に従って次々と船に乗り込んできます。

 

さて、時化が予想される時、船に乗ったらまず何をすべきか。

ずばり、風呂です。沖に出て船の揺れが激しくなると、安全のため浴場が閉鎖されることがあるのです。閉鎖されなくても、船の揺れに合わせてお湯があっちへこっちへ動き続ける浴槽なんて、あずましくありません*1

太平洋フェリーの大浴場は、基本的に乗船から入港30分前までいつでも利用できます。料金はかかりません。なお前述の通り、船の揺れが激しい場合は閉鎖となります。

コイン返却式の貴重品ロッカー、ドライヤー、浴室内にはシャンプー・ボディーソープが備え付けられていて、船内でもそんなに狭さは感じない良い浴場です。なお、太平洋フェリーに限った話ではありませんが、特等や1等などの客室を利用しない寝台や雑魚寝の客には貸しタオルがあたりません。タオルは持参しましょう。

 

風呂に入り、さっぱりしたところで、時刻は19時。出港時刻を迎えました。

真っ暗になった名古屋港で、船は岸壁をゆっくり離れ、180度向きを変えて、ゆっくりと前へ進みはじめます。

名港西大橋をくぐりました!!!陸から眺めたり、上を通った時はすごく高く感じましたが、船で下を通過する時は「えっ!?ぶつかりそう!?」って低く思える不思議。いや、このフェリーがデカいんだわな。

 

夜空に煙を上げ名古屋港を出ていくいしかり

 

長い船旅なので、記事をいくつかに分割しようと思います。何記事になるかは未定です。それでは今回はここまで。よーそろー。

*1:「あずましい」は北海道の方言で、気分が落ち着いて心地良いという意味の形容詞