宗谷ラッセルを撮りに行ってきた
皆さんは冬の北海道というと何をイメージしますか?
雪まつり…流氷…スキー…
まぁいろいろありますよね。雪景色を見てるだけでも楽しい。観光客目線ならな*1…
そんな冬の北海道で、鉄道写真家が全国から集まるという魅力的な被写体というのが、今回撮ってきた“ラッセル”なんですけれども、どうしてこんなに注目を浴びているのかというと、宗谷本線と石北本線を走っている排雪列車が「定期列車」として毎日走っているからです。通常、排雪列車というものは雪が積もった日だけ夜が明けないうちに走行しているイメージですが、宗谷本線では白昼堂々とラッセルヘッドを装備したDE15型ディーゼル機関車が豪快に雪を掻き分け走行するのです。
しかしなんせ場所が北海道の最果ての地なので、北海道の玄関口(千歳)あたりに住む私はそんなところまで行く気力がなかなか湧かず、毎年本州から訪れる撮り鉄が上げる写真を眺めて「いつか行きてぇけど行く気しねぇわ」などとほざいていたのですが、3ヶ月前に念願のマイカーを手に入れて以降、急に北海道内どこへでも行ける気がしてきてしまい*2、遂に宗谷遠征を決行したのです。
2020年1月16日未明、私は 国道40号線をひたすら北上していました。今シーズンは記録的な雪不足で、名寄でもまだアスファルトの路面が見えている状態。しかし流石に美深あたりからは周りに積もっている雪も厚みが出てきて路面も圧雪アイスバーンに変化しました。適度に休憩をとりながらひたすら走り、千歳を出て7時間ほどで幌延町下沼に到着しました。
稚内まで行く気力はもう出なかったので、下沼でラッセルが来るのを待つことにしました。
南下沼駅跡地のすぐ近く、国道40号線が宗谷本線とオーバークロスする「下沼跨線橋」です。ここは有名撮影ポイントのひとつで、ラッセルが雪原の中を走り抜ける様子を上から見下ろせます。更に、晴れた日には利尻富士の姿を絡めたカットが狙えるスポットです。
でも、この天候じゃ利尻富士は無理だな…
なーんて言ってたら直前になって雪が止み、青空が広がりだす。
すげぇ!!!!利尻富士だ!!!!!!利尻富士見えるぞ!!!!!!!!!
いやぁ初っ端から素晴らしいものが撮れた。
でもせっかく300km以上も走ってきたんですから、これだけで帰るわけには行きません。なんのためにわざわざ車を転がしてきたのか、追っかけるためだろ。というわけで追っかけます。なお、ラッセルの運転速度は旅客列車と比較してかなり遅いので、安全運転で追っかけていても充分間に合います。路面状況も悪いので、焦らずゆっくり追いかけましょう。
というわけで雄信内(おのっぷない)駅にやってきました。
この駅ではラッセルが旅客列車と交換するために停車しています。
後ろ側のラッセルヘッドには、走行時に巻き上げられた雪がこびりついています。
稚内行きのキハ54がやってきました。
キハの後ろ姿も真っ白ですね。
キハ54が稚内へ向け出ていった後、ラッセルも「ぷぁん」と小さく電笛を鳴らして出発しました。
ラッセルはこの後、トンネルの氷柱除去作業があってしばらくトンネルで停まっているので、その隙に更に先回りします。
歌内駅から線路に並行する道道に入って走っていくと、このサイロの手前に怪しいレンタカーが数台停まっており、なんだかさっき下沼とか雄信内で見かけたような気がする車が混じっています(実際、先程会った同業者の方が居た)。ここも有名撮影スポットに違いありませんね。
所謂「歌内カーブ」です。天気はとても良かったのですが、雪をはねずに通過していってしまいました。
ラッセルは天塩中川駅でも交換のため停車するので、天塩中川駅の先のスポットへと移動して再び撮影に挑みます*3。
歌内に居た時は気持ちの良い青空が広がっていたのですが、歌内を出てすぐ急に雪が強く降りだし、旧琴平駅付近の「琴平カーブ」に到着するとこんな景色。期待と不安が入り交じる中でラッセルを待ちます。
これ!!!!!!!これが撮りたくてここまで来たんだよ!!!!!!!!!!最高だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
こんなのが撮れてしまっては、ここまで長距離運転してきた疲労も吹っ飛ぶ…わけはなく、むしろ満足感から疲労が復活してきてしまったので、追っかけはここで終えて蕎麦でも食ってから温泉に行くことにしました。
追っかけやめたはずが、音威子府駅に着くとちょうどラッセルが発車していった。
音威子府駅の駅そばは既に終了していたので、すぐ近くの道の駅で音威子府そばを頂きました。黒い。そして美味い。ラッセルを撮りに行くなら音威子府そばは外せないですね*4。
そして天塩川温泉。
入浴料400円。銭湯感覚で入れる温泉です。銭湯感覚でタオルを持参しましょう。なお、シャンプー・ボディーソープは備え付けてあります。
昼過ぎなのでガラッガラ、なまらあずましかった*5。開放的な露天風呂も備わっていてもう最高。
お風呂から上がったら、畳の部屋で休憩できます。飲料水も自由に飲める。Wi-Fiも飛んでる。もうここ泊まりてえな(※天塩川温泉は宿泊もできます)。
天塩川温泉、実はマイカーじゃない汽車旅の人でも手軽に行けちゃいます。天塩川温泉駅なんてのが目の前(目の前とは言っていない)にありますからね。板切れの短いホームですが、待合室は意外としっかりした造りで、暖房も入っていました。
キハ261の特急サロベツが走ってきたので適当に撮るなどした。ラッセルの遅さに慣れてから特急を撮ろうとするとスピードに追いつけず死ぬ。
この後、旭川でラーメン食って家に帰りました(※音威子府〜旭川で120km、旭川〜千歳で150kmくらいさらっと移動している)。
正直なまら疲れた。日帰りはキツすぎる。みんなは宗谷ラッセル撮りに行く時はちゃんとどっかで泊まろうね。
【乗船記】商船三井フェリー「さんふらわあ さっぽろ」で行く大洗〜苫小牧 後編
【乗船記】商船三井フェリー「さんふらわあ さっぽろ」で行く大洗〜苫小牧 前編 - あにょりもっもの続きです。
おはようございます。2018年11月29日の朝を迎えました。
東の空が明るくなってきました。
ここで、室蘭から宮古へと向かう川崎近海汽船のシルバークイーンと反航。この船は苫小牧〜八戸で運航されていた頃には乗ったことがありますが、室蘭〜宮古航路は乗ったことがないので乗ってみたい。
ラウンジで日の出の時を待ちます。北行きの場合こちらが東なので都合が良い。
太陽が水平線から顔を出しました。これぞ「さんふらわあ」という感じの光景。
朝日を浴びながら、昨晩に売店で買っておいたカップ麺をいただきました。
なんの変哲もないシーフードヌードルなのだが、なぜかこれを船上で食べたくなる。
のんびり過ごしていると、太陽が昇っていく速さにビビる。
すると、我々の乗っている船と同じ塗装の船が迫ってきました。
苫小牧から大洗へ向かう「さんふらわあ だいせつ」です。苫小牧を深夜に出発する深夜便で、大洗港で見かけた「さんふらわあ しれとこ」の姉妹船です。以前に太平洋フェリーに乗った時も朝にこの船と反抗したっけ…
そこそこ波がありますが、この程度ならそこまで不快な揺れはなく快適です。
とはいえ、ものすごい風が吹く中でこの階段を昇り降りするのはちょっとこわい…
長距離フェリーの新造船らしいなと思う施設がこのドッグラン。ペットルームの他、ペットと一緒に泊まれる客室まで備えているというからほんと新造船。
私はタバコ吸わないのでわりとどうでもいいんですが、よく考えると現在北海道〜本州を結ぶ乗り物でタバコが吸えるのって船だけですよね。
朝起きてからカップ麺と菓子しか口にしていないのもアレよなとレストランを覗きに行きました。まぁ覗いただけなんですが…はじめから夕・朝セット券を買っていれば朝食バイキングを安くいただけたのに…
クリスマスが近いので、ツリーが飾ってありました。
しばらく寝台の中でBS放送観たりしてたんですが、そういえば土産を買ってないなと気付いて売店へ行きました。
なぜかこういうの買っちゃうんですよねー船内売店に行くと。芋ようかんは後日食べましたが素朴な味わいで美味しかった。このメモクリップは青い線が入っていないのでフェリーさんふらわあモチーフなんですが可愛いので許す。
そうこうしているうちに、北海道の渡島半島が見渡せるところまで来ました。いい天気です。
船が上げた波飛沫によって浮かび上がる虹。
本体は赤、後部と上部は藍色に塗られたファンネル。陸から離れた海域なので、地上波テレビ放送が受信できなくなっていました。
通常ならこのあたりで携帯電話も圏外になるんですが、この船はこいつのおかげで圏外知らずです。もう船といえば圏外という時代ではなくなってきたようです。なお、鉄の壁に囲まれた船室に入ってしまうと急に圏外になる模様。
苫小牧が近付いてきて、北海道のテレビ放送が入るようになってきた頃、やっと昼食タイムになりました。
昼食はキーマカレーorジャージャー麺のみの提供で、それぞれ500円。数に限りがございますけどもそもそも乗客が少ない上にわざわざ北海道上陸直前にこれを食う人も少ないので、なくなる心配は不要でしたね。オニオンスープはおかわり自由。
こんな簡易的な軽食でも、やっぱり海を眺めながら食うカレーは美味い。
楽しかった船旅ももうすぐ終わりです。苫小牧の石油タンク群が見えてきました。
胆振東部地震で被災して北海道全域停電という事態にまでなってしまったことで有名になった苫東厚真発電所からは元気に煙が上がっていました。なお、この発電所の傍には新日本海フェリーのターミナルがあります。
苫小牧上空を飛んでいく、訓練中の新政府専用機。
港に近付くと、カモメが我々を出迎えてくれました。
樽前山の麓に広がる苫小牧の街。
北海道の海の玄関口、苫小牧港の風景です。17年もかけて大規模に掘り込まれた港は、室蘭や小樽に代わって北海道の物流の大部分を担う港になりました。北海道と本州を結ぶフェリーもここ苫小牧から多く発着しています。
苫小牧西港フェリーターミナルには、太平洋フェリーの「きたかみ」が停泊していました。この船は、基本的に苫小牧〜仙台を往復して、ごく稀に名古屋まで行くという運用をこなしていましたが、2019年1月19日にその30年の船生を終えました。1月25日に新たな「きたかみ」が就航する予定。
この船をこの角度から撮影するには商船三井フェリーの夕方便に乗るしかないので、これを撮りたくて乗った人まで居たとかいないとか…*1
予定より15分ほど早く着岸しました。
上下船口って太陽マークのど真ん中なんだ…
なお、下船については自家用車利用の場合は同乗者も車に乗って降りることができるため、乗船よりも更に徒歩客が少ないです。
苫小牧西港フェリーターミナルには展望デッキがあるので、バスを待つ間に船たちとの最後の別れの挨拶を
楽しい船旅をありがとう、さんふらわあさっぽろ。
そして、いつか乗りたいと思っていたのだが結局乗れなかった、きたかみ…
苫小牧西港特有の、列車の発車案内めいたフェリー出港案内表示器。
以前は“さんふらわあ”を省略して「さっぽろ」「ふらの」などと表示していたのが、いつの間にかフルネーム表示に対応したようです。
ハングルは「삿포로」表記のままなんですけどね*2
フェリーターミナル1階のカウンター。フェリーのデザインをふんだんに取り入れておりとてもかわいい。
苫小牧フェリーターミナルからはバスに乗って帰ります。奥の中央バスは札幌行き、手前の北都交通は新千歳空港行きです。新千歳空港行きに乗ります。
乗車時間は40分。運賃は670円*3。一般道しか走りませんし、利用客も数名ですが、高速バスタイプの快適なバスです。車内Wi-Fiもあります。
あっという間に新千歳空港に到着です。
まだ雪が積もっておらず展望デッキが開いていたので、いくらか写真を撮ってから帰りました。百里より寒いけどやっぱなんか落ち着きますね千歳は。ファントムもいいけど、やっぱイーグルの轟音が一番落ち着く*4。
とまぁこんな感じの旅でした。やっぱフェリーは楽しい。次はそろそろ西日本のフェリーとか乗ってみたいっすねぇ…
終
【乗船記】商船三井フェリー「さんふらわあ さっぽろ」で行く大洗〜苫小牧 前編
あけましておめでとうございました。多忙と気力不足につき滞っていた2018.11.28の旅行記の続きになります。乗船から1ヶ月半も経過しているので、太平洋フェリーの時ほど書ける気がしませんがご了承くださいな。
本州〜北海道の移動は、道路は存在しないので、新幹線に乗るか、飛行機に乗るか、船に乗るしかありません。
今回は往路は飛行機でしたが、復路は船を選びました。というか、船に乗りたいからわざわざ大洗まで来たんですよ。決してガルパンの聖地巡礼が主目的ではなかった。はず…
商船三井フェリーは大洗〜苫小牧を18時間ほどで結んでおり、船体に大きく太陽のマークが描かれた「さんふらわあ」の名がついた船を運航しています。運航ダイヤは大洗と苫小牧をそれぞれ夕方と深夜に出発する1日2往復体制ですが、夕方便と深夜便のどちらかが運休する日がわりと頻繁に存在しているので運航スケジュールはしっかりチェックしましょう。
出港予定時刻は1945ですが、もう真っ暗なので1700頃にはフェリーターミナルに入りました。
乗船手続きは、この自動発券機にネット予約時に発行されたQRコードをかざして進めます。飛行機のチェックインみたいですね。
なお、自動発券機のすぐ横には有人カウンターもあり、従来通り乗船名簿を書く乗船手続きも可能です。
乗船券はカードキーになっています。しかし私が乗るのはコンフォートと呼ばれている開放寝台なので、こいつがカードキーの役割を果たすことはありませんでした。
ターミナルビル裏手から眺めた今回乗る「さんふらわあ さっぽろ」。2017年に就航したばかりのピカピカな新造船です。
フェリーターミナル内も綺麗ですが、レストランは営業しておらず、売店も1730に閉まってしまうので、小腹が空いているならここに来る前になにか買っておくべきでしたね…はやく船に乗りてぇ…
1800を回ったところでようやく乗船開始!出発までまだまだ時間があるので風呂入って飯も食っちゃいましょう。
今回のお部屋「コンフォート」です。2段寝台ですが、上段へのアクセスはハシゴではなく階段、寝台内にはコンセントとテレビ(イヤホンつき)が備え付けられていて、カプセルホテルみたいな感じですね。
寝台内のテレビは、地デジ・BSのほか、船の現在位置案内や、安全ビデオなどが流れているチャンネルもあります。
廊下にはコイン返却式のコインロッカーがありました。
※お風呂の中の写真は、入浴客がもう誰も居るわけがない入港直前に撮りました
シャンプー・ボディーソープ備え付け、洗面所にはドライヤーも備え付けられています。脱衣所にも鍵付きのロッカーがあるので安心です。脱衣所内に飲料水の給水器が置いてあるのも嬉しいです。
風呂に入ってさっぱりした後は、レストランで夕食です。
ハンバーーーーーーーグ!!!!!!!!!!
この船の夕食はセットメニュー形式になっていて、メインの料理を1品選ぶと、それにサラダ・ライス・パン・デザート・ソフトドリンクバーが付くというもの。お値段は1500円。本日のメインは海鮮丼・豚しゃぶ・ハンバーグ・和食膳の4択だったので迷うことなくハンバーグを選択。私が逸見エリカだ
別料金のサイドメニューもありますが、私みたいなケチ人間は白飯とツナサラダとケーキで腹を満たそうとする。まぁでも船旅なので後から苦しくなると嫌なので程々にしました。オニオンスープが美味しかった。
このレストラン、夕食だけで食券を買うと1500円、朝食バイキングだけだと1050円なんですが、夕・朝セット券が2300円なので、どっちも利用するならセット券を買うのがお得です。ですけど波が荒れそうというのにビビって朝はガッツリ食わず適当に済ませようというアレを発動していた私は朝食バイキングには行かないことにして買いませんでした。買っときゃよかったなぁ…
そもそも乗客がそんなに多くない11月の平日ですので、レストランは空席も多く、私は1人でしたが広いテーブルを占拠していても怒られませんでした。
レストランでまったりオニオンスープを飲んでいると、1930に船内放送で船長さんが挨拶をはじめました。飛行機の機長挨拶みたいだなーとか思ってたら、船がぐわっと揺れ始めました。あれ!?もう離岸してる!?
レストランを出てデッキに出た時には、船は岸壁から離れ前進し始めていました。
大洗港には、深夜に苫小牧を出てきたさんふらわあしれとこが既に到着していました。この船はまた大洗を深夜に出港します。深夜便はメインターゲットがトラックドライバーなので、我々が乗っている夕方便とは違い豪華な設備や食事は無く、その代わり運賃がお安くなっています。
さらば大洗!さらば本州!
船は北へ向けて暗い夜の海へと突き進みます。
では船内設備をいろいろ見ていきましょう。こちらは飲料水の給水器と給湯器。紙コップも貰えるので歯磨き等にも使えますし、給湯器からは熱湯が出るのでカップ麺を船内に持ち込んでも大丈夫です。
飲料・アイスクリームの自動販売機。アルコール類も豊富に取り揃えていますが、 2300〜0500の間は販売停止となっているのでご注意。
なお、船内には売店もあり、菓子類やパン・カップ麺のほか、茨城や北海道の土産、さんふらわあオリジナルグッズなどを扱っています。船上でありながら電子マネー楽天Edyに対応しているあたりがとても新造船*1。私は明日の朝に備えてここでカップ麺を買いました。
コインランドリーもあります。
新造船だけあってトイレも綺麗です。
なお、外洋を往くフェリーのため、嘔吐用便器、通称ゲロ吐き台“シーシック用流し”はしっかり装備されています。幸いにもお世話にならずに済みましたが。
船の揺れに関しては、しっかり上下に揺れているのがわかりますが、そんなに気持ち悪くなるような揺れではありませんでした。むしろ心地良いです*2。
この船の特徴である右舷の吹き抜け部分。狭くて電波も来ない寝台内に引きこもるのが辛くなってきたら、ここに出てくれば開放感と電波を得ることができます。北行きでは陸と反対側なのですが、窓際に装備された機器をよく見るとNTT docomoの文字が。こいつのおかげで陸からある程度離れた、太平洋フェリーでは電波が届かなかった海域でも平然と通信ができてしまいました。新造船だなぁ…
フェリーにはほぼ必ずあるゲームコーナー。規模は小さいものの新造船にもしっかり受けがれました。この日は遊んでる人は皆無だったけどな…
遊んでる人が皆無っていうと、このキッズコーナーも終始誰も居なかったな…誰も観ていない中でも謎のオリジナルアニメが流れっぱなしになっていました。
寝台内でBS放送を観たり(地デジは陸から離れると画質が悪すぎて見れたもんじゃなかった)、時々デッキに出て強風に煽られたり、ラウンジでTwitterしたりして過ごしました。船内は案外退屈しないですよ*3。乗客も少なく静かなので寝やすかったはずなんですが、夜中に何度か目を覚ましてしまい船内を彷徨いていました*4。
では、夜明け〜苫小牧到着までは後編で語ることにして今回はここまでにします。おやすみなさい。
大洗です!
ついにやってきたわに!
厳つい黒塗りのタクシーに似合わないポップなラッピングがいかにも大洗って感じであります。
とりあえずマリンタワーにでも登りましょうかね。
マリンタワーから眺めた大洗フェリーターミナルの様子
停泊しているのは、大洗〜苫小牧を結ぶ商船三井フェリーの「さんふらわあ さっぽろ*2」
大洗の街を一望できます。
カーブしている高架橋は、水戸方面へ伸びる鹿島臨海鉄道大洗鹿島線です。壮観ですね。
で、望遠レンズに付け替えて撮ってみようかなぁとかやってたら、さっきまで乗ってた汽車が水戸から戻ってきちゃってました。
タワーを降り、タワーの少し南西へ。
以前「大洗リゾートアウトレット」だったここは、運営者が変わって「大洗シーサイドステーション」としてリニューアルされていました。
例のエスカレーターは健在。ガルパングッズのショップも入ってます。
テナント募集中…人通りが少ないので写真は撮りやすいっすけどね…
日が傾いてきましたが、まだ時間があるので散策を続けます。この季節はアホみたいに日が沈むのが早くてつらい。そして、雑に写真を撮りまくっているせいでバッテリー残量が不安になってきましたね…
大洗磯前神社の大鳥居
夕刻の神社というのも雰囲気あって良いですね。
ここで旅の安全を祈願しました。
そして、ミホーシャ無茶しやがって…の石段
すっかり暗くなってしまいました。そして、こんな路地にあるなんの変哲もない釣具屋さんとか肉屋さんとかにまでガルパンの立て看板やらポスターやら貼ってあるのがとても大洗って感じですね。さも当たり前のように大洗女子のセーラー服が吊るしてあるクリーニング屋さんとかもうね。この街はもう少し時間をかけて改めて散策したい。ガルパンの最終章が完結した後に…*3
さて、マリンタワーから北海道行きのフェリーを見下ろしていたあたりでなんとなく察しがついていたかもしれませんが、大洗からはフェリーに乗って帰路に就きました。というかフェリーに乗るために大洗に行ったって言ったほうが正しい気がする。というわけで次回から久々の乗船記書きますよー。ではまた来年!*4
大洗鹿島線です!
すごく良い雰囲気の新鉾田駅。
ここから乗るのは鹿島臨海鉄道大洗鹿島線です。ざっくり言うと水戸〜大洗〜鹿島を結ぶ路線で、国鉄路線として日本鉄道建設公団によって建設され、国鉄再建法のアレで第三セクターで開業したというローカル線。しかしローカル線とは言っても国鉄路線として鉄建公団が建設した路線なので、踏切が殆ど無い無駄に高規格な路線です。以前名古屋で乗った城北線*1にも似た雰囲気を感じるのはそこかぁ。
ちなみに、大洗鹿島線ではICカード乗車券は使えません。というか自動改札機自体無い…*2
二両編成の気動車列車がやってきました。
んんーーー!?
ガルパンラッピング車じゃないですかぁ!!!
ガルパン車が並んだ!?!?
てなわけで、これに乗って大洗へパンツァー・フォーです。
関東では珍しい転換クロスシートです。座り心地がとても良い。
快いエンジン音とジョイント音を響かせ、こんな風景の中を走っていく。
そして無言で見下ろしてくる五十鈴殿。
そしていつの間にか右手にマリンタワーと停泊中のフェリーが見えてきました。
大洗だー!
しかし改めて眺めてみるとすげぇ汽車に乗ってきたな…
乗ってきた汽車は、すぐに水戸へ向け発車していきました。
なにっ!?ここにもガルパンラッピング車が居るではないか!
Ⅳ号車て…
なんだか数年前より明らかエスカレートしてませんかこれ…
新鉾田〜大洗はあっという間でしたが、いろいろと楽しい路線でした。
次回の内容はお察しください。
関鉄グリーンバスです!
さて、茨城空港からこのバスに乗って新鉾田駅を目指しましょう。
私の他に乗客は地元の高校生と思われる人しか乗ってませんが、これは本当に空港連絡バスなんでしょうか…
バスは空港を出てすぐに道幅がそんなに広くない県道に入り、長閑な田園風景の中を結構良いスピードを出して突き進んでいきます。
ところで、空港に居た時から暖かいなぁとは思ってましたが、バス車内暑っつ!!なんでこんな暖かいのに暖房なんて入れてんの?!?って言って11月なのにTシャツ一枚になる北海道民。
新鉾田駅の手前で、「鉾田駅」という名前のバスターミナルに到着。駅を名乗っていながら鉄道の無い場所なのですが、ここはかつて鹿島鉄道の終着駅があった場所です。鹿島鉄道は、石岡駅と鉾田駅との間を結んでいて、夕張鉄道から転属した気動車なども活躍する路線でしたが、百里基地への航空燃料輸送という収入の要を失ってから業績が悪化して、遂に2007年に廃止されてしまいました。
石岡側は廃線跡がバス専用道路として再整備され、石岡駅〜鉾田駅・茨城空港を結ぶバスが行き交っていますが、今回乗っている茨城空港〜新鉾田駅のバスが通るルートには廃線跡バス専用道路はありませんでした。
鉾田の市街地で他の乗客が皆降りてしまい、遂に乗客が私一人になったバスは、市街地を抜け、ちょっと町外れ感のあるところにある高架駅の駅前に到着。
ここが新鉾田駅です。
さて、実は茨城空港〜鉾田を結ぶこの便利なバス、一日にたった一本しか走っていません。まぁ、どう見ても空港連絡バスとは思えない客層*1を見ると、まぁ、そうなるな…って感じですが…
それでは次回はいよいよここから汽車に乗りますよ!
*1:結局、私の他にバスに乗っていたのは地元の中高生数名だけだった