【乗船記】商船三井フェリー「さんふらわあ さっぽろ」で行く大洗〜苫小牧 前編
あけましておめでとうございました。多忙と気力不足につき滞っていた2018.11.28の旅行記の続きになります。乗船から1ヶ月半も経過しているので、太平洋フェリーの時ほど書ける気がしませんがご了承くださいな。
本州〜北海道の移動は、道路は存在しないので、新幹線に乗るか、飛行機に乗るか、船に乗るしかありません。
今回は往路は飛行機でしたが、復路は船を選びました。というか、船に乗りたいからわざわざ大洗まで来たんですよ。決してガルパンの聖地巡礼が主目的ではなかった。はず…
商船三井フェリーは大洗〜苫小牧を18時間ほどで結んでおり、船体に大きく太陽のマークが描かれた「さんふらわあ」の名がついた船を運航しています。運航ダイヤは大洗と苫小牧をそれぞれ夕方と深夜に出発する1日2往復体制ですが、夕方便と深夜便のどちらかが運休する日がわりと頻繁に存在しているので運航スケジュールはしっかりチェックしましょう。
出港予定時刻は1945ですが、もう真っ暗なので1700頃にはフェリーターミナルに入りました。
乗船手続きは、この自動発券機にネット予約時に発行されたQRコードをかざして進めます。飛行機のチェックインみたいですね。
なお、自動発券機のすぐ横には有人カウンターもあり、従来通り乗船名簿を書く乗船手続きも可能です。
乗船券はカードキーになっています。しかし私が乗るのはコンフォートと呼ばれている開放寝台なので、こいつがカードキーの役割を果たすことはありませんでした。
ターミナルビル裏手から眺めた今回乗る「さんふらわあ さっぽろ」。2017年に就航したばかりのピカピカな新造船です。
フェリーターミナル内も綺麗ですが、レストランは営業しておらず、売店も1730に閉まってしまうので、小腹が空いているならここに来る前になにか買っておくべきでしたね…はやく船に乗りてぇ…
1800を回ったところでようやく乗船開始!出発までまだまだ時間があるので風呂入って飯も食っちゃいましょう。
今回のお部屋「コンフォート」です。2段寝台ですが、上段へのアクセスはハシゴではなく階段、寝台内にはコンセントとテレビ(イヤホンつき)が備え付けられていて、カプセルホテルみたいな感じですね。
寝台内のテレビは、地デジ・BSのほか、船の現在位置案内や、安全ビデオなどが流れているチャンネルもあります。
廊下にはコイン返却式のコインロッカーがありました。
※お風呂の中の写真は、入浴客がもう誰も居るわけがない入港直前に撮りました
シャンプー・ボディーソープ備え付け、洗面所にはドライヤーも備え付けられています。脱衣所にも鍵付きのロッカーがあるので安心です。脱衣所内に飲料水の給水器が置いてあるのも嬉しいです。
風呂に入ってさっぱりした後は、レストランで夕食です。
ハンバーーーーーーーグ!!!!!!!!!!
この船の夕食はセットメニュー形式になっていて、メインの料理を1品選ぶと、それにサラダ・ライス・パン・デザート・ソフトドリンクバーが付くというもの。お値段は1500円。本日のメインは海鮮丼・豚しゃぶ・ハンバーグ・和食膳の4択だったので迷うことなくハンバーグを選択。私が逸見エリカだ
別料金のサイドメニューもありますが、私みたいなケチ人間は白飯とツナサラダとケーキで腹を満たそうとする。まぁでも船旅なので後から苦しくなると嫌なので程々にしました。オニオンスープが美味しかった。
このレストラン、夕食だけで食券を買うと1500円、朝食バイキングだけだと1050円なんですが、夕・朝セット券が2300円なので、どっちも利用するならセット券を買うのがお得です。ですけど波が荒れそうというのにビビって朝はガッツリ食わず適当に済ませようというアレを発動していた私は朝食バイキングには行かないことにして買いませんでした。買っときゃよかったなぁ…
そもそも乗客がそんなに多くない11月の平日ですので、レストランは空席も多く、私は1人でしたが広いテーブルを占拠していても怒られませんでした。
レストランでまったりオニオンスープを飲んでいると、1930に船内放送で船長さんが挨拶をはじめました。飛行機の機長挨拶みたいだなーとか思ってたら、船がぐわっと揺れ始めました。あれ!?もう離岸してる!?
レストランを出てデッキに出た時には、船は岸壁から離れ前進し始めていました。
大洗港には、深夜に苫小牧を出てきたさんふらわあしれとこが既に到着していました。この船はまた大洗を深夜に出港します。深夜便はメインターゲットがトラックドライバーなので、我々が乗っている夕方便とは違い豪華な設備や食事は無く、その代わり運賃がお安くなっています。
さらば大洗!さらば本州!
船は北へ向けて暗い夜の海へと突き進みます。
では船内設備をいろいろ見ていきましょう。こちらは飲料水の給水器と給湯器。紙コップも貰えるので歯磨き等にも使えますし、給湯器からは熱湯が出るのでカップ麺を船内に持ち込んでも大丈夫です。
飲料・アイスクリームの自動販売機。アルコール類も豊富に取り揃えていますが、 2300〜0500の間は販売停止となっているのでご注意。
なお、船内には売店もあり、菓子類やパン・カップ麺のほか、茨城や北海道の土産、さんふらわあオリジナルグッズなどを扱っています。船上でありながら電子マネー楽天Edyに対応しているあたりがとても新造船*1。私は明日の朝に備えてここでカップ麺を買いました。
コインランドリーもあります。
新造船だけあってトイレも綺麗です。
なお、外洋を往くフェリーのため、嘔吐用便器、通称ゲロ吐き台“シーシック用流し”はしっかり装備されています。幸いにもお世話にならずに済みましたが。
船の揺れに関しては、しっかり上下に揺れているのがわかりますが、そんなに気持ち悪くなるような揺れではありませんでした。むしろ心地良いです*2。
この船の特徴である右舷の吹き抜け部分。狭くて電波も来ない寝台内に引きこもるのが辛くなってきたら、ここに出てくれば開放感と電波を得ることができます。北行きでは陸と反対側なのですが、窓際に装備された機器をよく見るとNTT docomoの文字が。こいつのおかげで陸からある程度離れた、太平洋フェリーでは電波が届かなかった海域でも平然と通信ができてしまいました。新造船だなぁ…
フェリーにはほぼ必ずあるゲームコーナー。規模は小さいものの新造船にもしっかり受けがれました。この日は遊んでる人は皆無だったけどな…
遊んでる人が皆無っていうと、このキッズコーナーも終始誰も居なかったな…誰も観ていない中でも謎のオリジナルアニメが流れっぱなしになっていました。
寝台内でBS放送を観たり(地デジは陸から離れると画質が悪すぎて見れたもんじゃなかった)、時々デッキに出て強風に煽られたり、ラウンジでTwitterしたりして過ごしました。船内は案外退屈しないですよ*3。乗客も少なく静かなので寝やすかったはずなんですが、夜中に何度か目を覚ましてしまい船内を彷徨いていました*4。
では、夜明け〜苫小牧到着までは後編で語ることにして今回はここまでにします。おやすみなさい。