あにょりもっも

気まぐれ旅行記みたいなものを目指したなにか

大洗鹿島線です!

すごく良い雰囲気の新鉾田駅

ここから乗るのは鹿島臨海鉄道大洗鹿島線です。ざっくり言うと水戸〜大洗〜鹿島を結ぶ路線で、国鉄路線として日本鉄道建設公団によって建設され、国鉄再建法のアレで第三セクターで開業したというローカル線。しかしローカル線とは言っても国鉄路線として鉄建公団が建設した路線なので、踏切が殆ど無い無駄に高規格な路線です。以前名古屋で乗った城北線*1にも似た雰囲気を感じるのはそこかぁ。

ちなみに、大洗鹿島線ではICカード乗車券は使えません。というか自動改札機自体無い…*2

二両編成の気動車列車がやってきました。

んんーーー!?

ガルパンラッピング車じゃないですかぁ!!!

ガルパン車が並んだ!?!?

てなわけで、これに乗って大洗へパンツァー・フォーです。

関東では珍しい転換クロスシートです。座り心地がとても良い。

快いエンジン音とジョイント音を響かせ、こんな風景の中を走っていく。

そして無言で見下ろしてくる五十鈴殿。

そしていつの間にか右手にマリンタワーと停泊中のフェリーが見えてきました。

大洗だー!

しかし改めて眺めてみるとすげぇ汽車に乗ってきたな…

乗ってきた汽車は、すぐに水戸へ向け発車していきました。

なにっ!?ここにもガルパンラッピング車が居るではないか!

Ⅳ号車て…

なんだか数年前より明らかエスカレートしてませんかこれ…

新鉾田〜大洗はあっという間でしたが、いろいろと楽しい路線でした。

 

次回の内容はお察しください。

関鉄グリーンバスです!

さて、茨城空港からこのバスに乗って新鉾田駅を目指しましょう。

 

私の他に乗客は地元の高校生と思われる人しか乗ってませんが、これは本当に空港連絡バスなんでしょうか…

バスは空港を出てすぐに道幅がそんなに広くない県道に入り、長閑な田園風景の中を結構良いスピードを出して突き進んでいきます。

 

ところで、空港に居た時から暖かいなぁとは思ってましたが、バス車内暑っつ!!なんでこんな暖かいのに暖房なんて入れてんの?!?って言って11月なのにTシャツ一枚になる北海道民

 

新鉾田駅の手前で、「鉾田駅」という名前のバスターミナルに到着。駅を名乗っていながら鉄道の無い場所なのですが、ここはかつて鹿島鉄道の終着駅があった場所です。鹿島鉄道は、石岡駅と鉾田駅との間を結んでいて、夕張鉄道から転属した気動車なども活躍する路線でしたが、百里基地への航空燃料輸送という収入の要を失ってから業績が悪化して、遂に2007年に廃止されてしまいました。

石岡側は廃線跡がバス専用道路として再整備され、石岡駅〜鉾田駅・茨城空港を結ぶバスが行き交っていますが、今回乗っている茨城空港新鉾田駅のバスが通るルートには廃線跡バス専用道路はありませんでした。

鉾田の市街地で他の乗客が皆降りてしまい、遂に乗客が私一人になったバスは、市街地を抜け、ちょっと町外れ感のあるところにある高架駅の駅前に到着。

ここが新鉾田駅です。

 

さて、実は茨城空港〜鉾田を結ぶこの便利なバス、一日にたった一本しか走っていません。まぁ、どう見ても空港連絡バスとは思えない客層*1を見ると、まぁ、そうなるな…って感じですが…

 

それでは次回はいよいよここから汽車に乗りますよ!

*1:結局、私の他にバスに乗っていたのは地元の中高生数名だけだった

茨城空港です!

茨城県小美玉市にある百里飛行場。長らく航空自衛隊専用の飛行場でしたが、2010年3月11日から民間ターミナル「茨城空港」ができて、国内線はスカイマークが独占、国際線はちらほらと韓国・中国などからLCCが飛来する空港になっています。

そんな長く立派な二本の滑走路*1にちょびっとくっついている小さなターミナルの展望デッキで飛行機撮影といきましょう。

展望デッキはご覧のようにガラスのフェンスが設けられています。下の僅かな隙間から狙うか、素直にガラス越しに撮るか選べという感じですが、自販機もトイレもある空港で気軽に戦闘機を撮れるという環境は素晴らしいと思います*2。なお、開港直後、ここのガラスは旅客機の止まる正面は見えるけど自衛隊施設のある左側を斜めに見ようとすると曇ってしまうという特殊ガラスだったそうですが、今では斜めでも透き通って見えるようになっています。

私達が千歳から乗ってきた機体です。

自衛隊基地のほうを見ると、F-4ファントムがたくさん居ますね。首都圏唯一の戦闘機部隊にして、1970年代の戦闘機*3であるF-4EJ改の飛行隊を二個抱える基地として、日本のみならず海外からも注目を集める基地だったりします。

この痛タラップ、よく見るとあんこうチームの5人に加えてウサギさんチームの山郷あゆみ選手も居るんですね。出身地が小美玉市ということでここに加わっているようです。それでさっきの記念撮影板もウサギさんチームだったんですねー。

修学旅行生を載せ、那覇へ向け出発する機。普通、出発時にはトーイングカーを繋いでプッシュバックしてもらう形で出ていきますけど、この空港ではそんなもの使いません。ジェット機だろうが最初っから自力走行でくるっと回ります。

 

滑走路南端まで行って向きをくるっと変えます。離陸は先程の着陸とは逆方向の03Lになるみたい。

スピードを上げながら目の前を通過していく機。滑走開始の時点でだいたいわかってたけど、機首を上げる素振りもまだ見せないまま走り去って行きました…w

 

さて、これからしばらく旅客機の発着はないし、自衛隊側にも目立った動きがないので、ここらへんで昼飯でも食いましょうかね。

展望デッキの出入り口のところにある、すぎのや本舗で「しょぼろ納豆そば」を注文。

しょぼろ納豆というのは、切り干し大根が混ざった納豆で、茨城の郷土食です。

920円かぁ…とも思いましたけど、美味いし、思ったより量もあるし、なかなか良かった。

なお、茨城空港の中に飲食店はここの他に、すぐ奥のとこにカフェがあります。

滑走路と反対側、ターミナルビルの正面を眺めてみると、広い駐車場がありました。The地方空港って感じの風景で良い。

 

さて、展望デッキに戻ると、望遠レンズを担いでなにやら無線を傍受しているおじさんが撮影準備を始めている。そろそろ何か飛ぶようですね。

F-4EJ改が3機続けて轟音を撒き散らして上がっていきました。かっこいい。

救難ヘリUH-60Jも上がりました。

T-4練習機*4がこんな飛行を披露してくれました。

F-4EJ改も魅せてくれました。え?なぜ航空祭でもない平日にこんな飛行をしているのかって?実はこれの次の日曜日*5百里基地航空祭だったので、それの練習をやってたんです。だから旅客便の発着がぜんぜん無い時間帯なのに展望デッキにそこそこ人が居るわけです。ていうか私もちょっとこれ目当てでこの時期に茨城訪問することにしたわけだし*6

着陸時、機体後部からパラシュートを展開して減速するのがF-4の魅力のひとつ。

キャノピーを開けてタキシングする様子。

これは救難捜索機U-125A

偵察飛行隊のRF-4EJの離陸。迷彩がとてもかっこいい。

 

各地の航空祭で注目を浴びている特別塗装機なんかはこの日は見れませんでしたが、気軽に濃厚なF-4ワールドを味わうことができて楽しかったです。しかし、百里ファントムランドも先は長くありません。第302飛行隊は来年度から三沢へ移駐して最新鋭戦闘機F-35Aへの機種改変が決まっており、残る第301飛行隊も再来年度には同じくF-35Aへの機種改変と三沢移駐となる予定。F-4ファントムおじいちゃんが元気なうちにみんなも会いに行こう。

空港ターミナルビル横の公園には、既に退役したF-4も展示されているよ!

 

航空機利用者なら500円で茨城空港から東京まで連れて行ってくれるというバス。えっ、なにそれ超便利…今度から安く東京行きたいときは成田じゃなくて茨城にしようかな…

で、今回私が乗るバスはこっち。新鉾田駅行きです。常磐線石岡駅へ向かうバスなども出ています。他にも、水戸駅へ向かうバスもありますし、本数は少ないですがつくば等へ向かうバスもあります。

 

公共交通機関がバスしかないとこなので、航空祭の時なんか大変なんだろうなと思いましたけど、ちょっと離れたところに大規模に駐車場を設けて、大量のシャトルバスを運行してなんとかしたみたいで、すげぇな…って思いました。

 

余談ですが、今回の撮影には先日購入したTAMRONの100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USDを使用しました。これまで散々望遠レンズ欲しいって言ってたけど、いざ望遠レンズを持ってみると重い重いと言い出す雑魚である。でもやっぱ望遠は楽しい。

 

てなわけで次回に続きます。

*1:民間ターミナル側の03L/21Rが民間用、自衛隊基地側の03R/21Lが自衛隊

*2:千歳だと自衛隊側の滑走路は空港の展望デッキからは見ることができない

*3:米国でF-4原型機が初飛行したのは1958年。は?60年前???

*4:T-4練習機とは、戦闘機パイロットの訓練のために開発された国産機。アクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の三代目も努めている。

*5:2018年12月2日

*6:航空祭当日に行きたかったけども、スケジュールの都合で無理だったし人混み嫌いだし…

【搭乗記】スカイマーク790便 千歳→茨城

2018年11月28日朝、新千歳空港

今回の旅も、スタート地点はここです。いくら鉄道や船が好きだと言っても、飛行機の利便性には甘えざるを得ません。というか飛行機も好きだし。

今回もスカイマークです。スカイマーク好きだというのもありますが、茨城空港はそもそも国内線はスカイマークしか発着していませんので選択の余地がありません。茨城空港に飛ぶのは今回が初です。果たして茨城空港はどんな空港なのか、わくわくしますね。

自動チェックイン機で搭乗券を発行して、スカイマーク専用と化している保安検査場Eを出発40分前くらいに通過。空いているのでこれでもまだ時間に余裕がある感じです。

今回の搭乗機はJA73NK(B737-800)。スカイマークは現在B738のみを運用しています*1

いざ搭乗!スカイマークはこれまで何度か乗ってますが、運賃が安い*2割にサービスは安っぽくない*3ので好きです。今回もお気に入りの後部の左窓側席を確保。眺めもよくトイレも行きやすい*4し、降機を急ぐ人でないならおすすめの席です。

定刻の0900より10分ほど早く出発しました。ガタゴトと南側へタキシングして、01L*5から離陸します。

今回も新千歳空港俯瞰図を撮影。

夏に千歳に来た、来年度から運用が始まる新型政府専用機(B777-300ER)の姿も捉えました。

その後すぐに旋回して針路を南に。雲の中に突入し激しく揺れますが安全運航に問題はありません。機体には問題なくても私の寝不足の身体には激しいダメージになるんだよなぁ*6

雲の上に出ると揺れは収まり、高度36000ftでの快適な雲上飛行に移行。先程のダメージによる若干の吐き気もすぐに収まり、足元に地味にあるコンセントでスマホを充電しながら無料配布されたキットカットを食います*7

 

宮城県上空から少しずつ高度を下げていきます。

途中から雲が途切れ、本州の大地を見下ろしながら飛行。

北海道はもう雪の季節ですが、こちらはまだ秋の色をしています。

茨城の大地が迫ってきます。こうして見下ろしていると北海道と似たような雰囲気を感じる。

21Rに着陸。こんな田舎の空港に、なぜ滑走路が二本も…!?なんて思う人が居そうなので説明すると、茨城空港って、航空自衛隊百里飛行場にちょびっと民間ターミナルくっつけたって感じの経緯で開港したとこなんですよね。

なので着陸して滑走路を出ると直ぐにターミナルがあります。ターミナルビルに対して斜めに駐機しました。定刻1030より10分ほど早い到着*8

ターミナルにはPBB(旅客機とターミナルビルとを接続する搭乗橋)が備えられていません。タラップを降り、外を歩いてターミナルビルへ向かいます。

しかし、この空港、思ったよりだいぶガルパン色に染まってんなぁ…

さて、空港からバスで新鉾田駅に向かいたいのですが、新鉾田駅行きのバスは3時間後までありません。というわけで、それまで空港で飛行機の写真でも撮って暇を潰すとしましょうか*9。というわけで次回は茨城空港で撮った写真を貼りまくる記事になります。興味無い人は飛ばして読んでね!

 

*1:そろそろ新機材投入の噂もあるけども

*2:今回の千歳→茨城は、いま得で5,970円だった

*3:大手航空会社と同じシートピッチ、座席指定も手荷物受託も無料、機内販売も変に高額じゃない

*4:隣二席が空席になりやすく、また後部はトイレが2つあるので前より良い

*5:滑走路の名前は、方位角度を示す数字(北向きを0°として160°なら16になる)で示される。滑走路が並行している場合は左右にそれぞれL/Rを付けて呼ぶ。

*6:寝不足で飛行機に乗るのはやめようね

*7:路線によってはコーヒーまで無料になる。残念ながら千歳〜茨城や千歳〜羽田は対象外だが。

*8:スカイマークは2017年度の定時運航率No.1を誇っている

*9:暇つぶしとか言いながらこれが目的だったんじゃないかって?そのとおりだよ!!

ASUS Zenfone4Maxを修理に出したらHUAWEI nova lite 2になって戻ってきた

タイトル見て、そんなことあるわけねぇだろと思った方、その通り。そんなことあるわけないです。実際そんな対応されるはずがありません。でも個人的感覚としてはそう感じたアレだったので雑にこんな言い方をしました。

 

飛行機撮影*1から帰った直後に、突然うんともすんとも言わなくなってしまったZenfone4Maxくん。6月にZenfoneGOから変えたばかりのスマホで、大きなバッテリー容量が売りでして先の地震での停電中も生き延びてくれた、とても信頼していたスマホでした。

この写真の左の紺色のがZenfone4Max 右はZenfoneGO

 

これまでも突然再起動しだすくらいのことはありましたが、今回は明らかに様子が違いました。電源ボタン長押し、電源と音量ボタン同時長押しにも全くの無反応。充電コードを繋ぐと、正常ならLEDランプが点灯するところが赤く点滅するだけ。こりゃお手上げだぜ…ということでASUSサポートセンター*2に連絡してみると、センターに電話機本体と充電器・充電ケーブルを着払いで送ってほしい*3とのこと。購入証明書*4とか修理依頼確認書*5スマホの箱*6にぶち込んで送りました。この時はまだ、この子が二度と我が家に戻ってこないなんてそんなに思ってませんでした。

ASUSサポートセンター*7にZenfoneちゃんが届いて数日、とりあえず診断結果が来ました。バッテリー不良です。なるほど修理状況ページ*8に表示されていた「修理パーツ手配中」ってのは、つまりバッテリーを発注してたわけですねーなるほどなるほど。しかしメッセージには続きがあり、バッテリー入荷予定が来月になりそうなので、このまま待ってもいいけど、新品のZenfone4Maxと交換、もしくは返金*9という条件でどうですか?とか書いてありまして、多少は迷いましたけど、まぁ返金してもらいますよねこうなったら。

新品交換・返金はスマートフォンの付属品を全てASUSサポートセンターに送りつけてやらないといけないことになっているので、イヤホンとかOTGケーブルとか諸々を全部着払いで送りつけてやりました。それと同時に私は返金額とほぼ同額*10のHUAWEAI nova lite 2*11を購入したというわけです。もうしばらくはASUSスマホは買わねぇ。

右がHUAWEI nova lite 2 左はZenfoneGO

 

で、SIMフリースマホMVNOのSIM突っ込んで使ってるケチ人間の宿命として、スマホを修理に出してる間(修理やめたので新しく買ったスマホが届くまでの間)、代替機を自前で用意しなきゃいけないんですよね。大手キャリアさんに毎月高額な通信費を払っている方ならショップに駆け込めば代替機を貸してくれるわけで、高額な通信費の中にはそういったアフターサービス料が含まれているっていうことなんですよね。

私が代用機として使用しているのは、Zenfone4Maxを買う前まで本務機だったZenfoneGOなわけなんですが、こいつには大きな問題がありまして。

SIMカードのサイズが“microSIM”なんですよぉGOちゃん。イマドキのスマホはみなnanoSIMというmicroよりも更に一回り小さいSIMカードになっているため、SIMを差し替えようとしてもそのままでは無理なんですよね。SIMのサイズ変更は手数料が3000円程度かかる上に、SIMが手元に届くまでは通信不能になってしまうなどいろいろクソなので機種変更の時でもやりたくありません*12。ましてや修理中だけ変更するなんてありえません。

左から標準SIM、microSIM、nanoSIM

 

 

じゃあどうするのかって?こうするんだよ。

これがnanoSIMにmicroSIMアダプター(笑)を付けた姿だ!!!!!!!

 

こんな小学生の工作レベル*13で本当に認識するのかよ…って自分でも不安でしたけど普通に認識してしまうんだから凄い。なお、世の中にはmicroSIMをnanoSIMサイズに自分でちょきちょきして使っている強者もいるらしいけどSIMはあくまで通信業者からの借り物扱いなので勝手にハサミ入れるのはやめたほうがいいぞ*14

 

そんなわけで、格安スマホとか言って気軽にMVNOを利用しはじめる人も増えているようですけど、故障時にわりとめんどくさいことになるので、めんどくさいのが苦手な人は大人しく大手キャリアに高額な通信費を払いましょう。私は意地でも払いません。

 

おわり 

*1:

新品のカメラをろくに使えていないので適当に飛行機撮影してみた - あにょりもっも

*2:私はメールと電話を使ったけど、メールは返信遅いし、電話はなっかなか繋がらないので、平日の昼間ならチャットで連絡してみるのが一番良いと思う

*3:業者に家まで来てもらうことも出来たんだけど、さっさと送ってしまいたかったので自分で配送業者のとこまで持ってった

*4:保証期間は購入から1年ってことになってた

*5:

https://www.asus.com/support/images/upload/1c4a97c8-5c7d-4ed3-9ea6-95dfb5153f67.pdf

を印刷して必要事項を記入

*6:こういう時のために、箱は取っておいたほうがいいぞ

*7:あまり詳しいこと書いたら怒られそうだから書かないけど日本国内某所の下請け業者なのよねここ

*8:

https://www.asus.com/jp/support/Repair-Status-Inquiry/?cname=Japan

*9:厳密には、購入金額と同額での故障品買い取りという手続きになる

*10:実は少し安かった

*11:バッテリー容量はZenfonr4Maxより少ないが、少し使った感想として全体的にnova lite 2のほうが完成度が高い感じする。

*12:SIMサイズ変更を伴う機種変更の時は、私は思い切って業者を乗り換えました。

*13:SIM折り取った後のカードのいらない部分をハサミでいい感じに切って、セロテープで貼り付けているだけ

*14:っつってもこのアダプター(笑)を作るために使った台紙は、もともとnanoSIMサイズにちょきちょきするためのもの

Nano-SIM cutting guide

なんですけどね

秋の夕張散策

どっか出かけたいなー適当にドライブでもしたいなー

って思った時に個人的によく行くのが夕張という地。っていうわけで2018年10月11日の夕張の様子をレポャートいたしやす。

日帰りだしいろいろ適当なので例によって私の興味あるとこしか出てこないわけで、あまり一般的な観光の役には立たないでしょうけど、そんなことは知ったこっちゃない。

 

千歳から国道337号→道道870号→国道274号国道234号道道3号という個人的に慣れ親しんだ道を突き進み、まずは夕張のちょっと手前のこの建物のとこに車を停めました。

道道沿いに建つこの謎の廃墟は、夕張鉄道*1の新二股駅舎。廃線から40年以上が経過していますが、廃線後にも何かに使用されていたらしく比較的きれいな状態で残っています。

バス停が並んでいます。

 

ここからちょっと山に入ると、大蛇の沢と呼ばれる渓谷を越える橋があります*2。その橋の上から渓谷の様子を眺めてみました。かつて夕張鉄道は、このあたりに錦沢駅というスイッチバック駅を持っていて、駅前には遊園地があったそうです。その廃線跡はサイクリングロードとして整備された後に廃道と化しており、一応歩くこともできます*3

 

さて、夕張駅前までやってきました。と言ってもこの流線型の建物は駅ではなくホテルマウントレースイです。その右側のちっこい三角屋根が現在の夕張駅舎です。夕張駅は昔はもっと奥にあり、二度の移転を経て現在の位置に落ち着きました。かつて石炭を大量に運び出していた夕張駅も、今では一日に数回1両編成のキハ*4が来るだけです。

まぁ、そんな状態も今年度でおしまい。新夕張〜夕張の鉄路は遂に廃線となります。

個人的には、ようやく廃線されるんだなぁ…随分と残存したもんだな…というのが率直な感想です。

 

てなわけで、これは清水沢駅跨線橋で撮影した夕張支線の普通列車。このカラーは実は日高本線用の特別塗装なんですが、私が去年リポート*5したように鵡川〜様似という路線の大部分が事実上の廃線状態。しかも残存区間の苫小牧〜鵡川地震で破壊されている*6ので、活躍の場を完全に失った優駿浪漫たちは長万部から夕張まで広く活躍しちゃってます。

 ちなみに、夕張支線最後の秋ということで、有名撮影地には軽い人だかりが出来ていて、狭い駐車スペースは埋まっていました。平日なのにみんな暇人か?

 

さて、清水沢から国道452号線で奥に入っていくと、シューパロダムという巨大なダムに行けます。もともとこれの少し上流に大夕張ダムってのがあったんですが、それを飲み込む形で作られたダムでして、これができて森林鉄道や大夕張鉄道*7廃線跡の面白い橋たちがシューパロ湖に沈んでいったという話があったりするのです。とりあえず堤体の上まで行ってみまーっ…行けへんやんけー!!!!!!!

 

どうやら去年から落石の危険性が高まって閉鎖されているようです。マジかよ…

行けないならもうちょっと手前にわかりやすく案内出しといてよ…せっかくここまで来たのに…*8

 

南大夕張から更に国道452号線を突き進み、シューパロ湖を跨ぐ壮大な橋(白銀橋)の袂、記念碑がゴロゴロ設置してある広場に到着。どうやらダム湖水没地域の記念碑を集めてきた場所みたいです。

シューパロ湖を跨ぐ白銀橋。この橋も、国道452号線も、シューパロダムが出来た時に新しいものに切り替えられており、旧道は水没しています。

しかし、この日は満水時から10mほど水位が下がっており、旧道が一部このように姿を表していました。

旧国道の橋の横に、鉄橋がありますね。これが三菱大夕張鉄道の旭沢橋梁であります。

白銀橋の上から眺めた旧国道と三菱大夕張鉄道廃線跡。エモいエモい。

砂利道を通って橋の下に降りてきました。

文明が滅び水没しつつある世界って感じ。

こんな感じに足元が悪いので、転ばないよう慎重に歩きます。

旭沢橋梁の目の前までやってきました!トラスド・ガーダーと呼ばれる変わった構造をしており、普通の鉄橋を逆さまにしたような姿をしています。

2015年3月に撮影した水没前の姿がこちら。この姿がもう拝めないのは寂しいですが、しっかり水面から顔を出していて、しかも目の前まで近づいていけるのがありがたいですね。

ここまで来ると渡りたくなりますね…(危険なので渡らないでください)

というか、今私が渡ったこの旧国道の橋だって本来水没想定されていない水没橋なので危ないのでは…?まぁ、丈夫そうなので今後すぐに渡れなくなることはないでしょう多分。

しっかし、旭沢橋梁はこんなに水没してても存在感が凄いな…

秋ですねぇ。雪虫*9も飛び回ってるしもうすぐ雪が降りますねぇ。

水没した部分だけ木が枯れているこの光景。新しいダムが出来て水没地域が拡がったことによって、このちょっと不気味な光景が出来上がりました。

再び白銀橋の上に上がって、望遠レンズで見下ろしてみました。

湖になにか浮かんでいるようなので目を凝らすと、水没した旧白銀橋のアーチの上の部分でした。

ということで、いい感じに散策できたのでそろそろ帰りましょうか。

帰り道、南大夕張駅跡の車両保存広場に寄りました。国道沿いなので気軽に寄れます。貴重な車両が保存会の手によって保存されており、このバスなんて今でも動くように整備されているというから驚きです。

道の駅「夕張メロード」にあった夕張限定バリバリソフト。「バーリバリ♪夕張♪」とかいう遊園地のCMも私より下の世代はもう知らないんでしょうか…

本当にバリバリしてておいしい。しかし、夕張メロードとかいう道の駅は、なんというか地域のスーパーをちょっと改装した程度っていう感じで、道の駅としてはだいぶ斬新です。

 

ということで、今回の夕張散策はこんな感じでした。夕張は何度も訪れていますが、何度行っても飽きないですし日帰りドライブに最適な距離なので、これからもちょいちょい行きたいですね。

*1:夕張市の夕張本町から栗山を経由して江別市野幌まで路線を持っていた私鉄。現在もバス部門は継続している。

*2:この道路が開通したのは10年ほど前で、それ以前はトンネル手前にヘアピンカーブが存在していた

*3:荒れてますし、クマとか出没する場所なのであまり無闇に入らないほうがいい。

*4:キハって突然言い出したのなんなのって思った人のために書いておくと、キハってのはつまり気動車のこと。電車と違って車体にディーゼルエンジンを搭載していて電力供給を受けずとも自力で走る。北海道の大部分で活躍している。

*5:

日高本線 ~ 運休が続く被災ローカル線の現在の姿 - あにょりもっも

*6:苫小牧〜鵡川だけは激甚災害だから国から復旧のための補助が出るらしい。ぶっちゃけここだけ復旧とか意味ないから廃線にしてくれちゃってほしい。

*7:清水沢から大夕張までを結んでいた三菱石炭鉱業の鉄道路線。北海道で最後(1987年)まで旅客営業を行っていた私鉄でもある。

*8:調べたら夕張市ホームページに情報載ってる上に、ダムへ続く道の入り口にも小さく案内看板が出ているそうです。気付かねぇよ…

*9:晩秋に飛び回る白い綿をつけたアブラムシ。姿が雪に似ているだけでなく、北海道ではこれが飛ぶと数週間以内に初雪が降るのでそう呼ばれている。人肌くらいの熱ですぐ死ぬという点も雪っぽい。