あにょりもっも

気まぐれ旅行記みたいなものを目指したなにか

美々駅と生コンポイント

 JR千歳線美々駅が3月3日をもって廃止されることになりました。ということで最期にもう一度だけでも降りておこうと鉄道ファンが続々と訪れています。

 

 ところで、この駅を利用していた数少ない利用客は、鉄道ファンや空港へ行こうとして間違えて降りてしまった哀れなバカだけではありませんでした。この駅の徒歩圏内に、新千歳空港の滑走路を東側から見渡すことのできる撮影ポイント、通称「生コンポイント」があるのです。

 

 とは言え、この撮影ポイントは自家用車で向かうのが普通で、徒歩で行く人なんてそんなに居ないし、徒歩で行くのは結構つらいんじゃないの?なーんて思って私も今までこの撮影地自体行ってなかったんですよね。でも美々駅が廃止されるってなると、あー一回くらい行っておこうかなぁ…ってなるわけですよ。

 

 そんなわけで2月28日、行ってきました。

 

 

 普通列車美々駅に降りると、私と同時に同じ列車から5人ものヒトが下車。以前の平日の美々駅ではまずありえない人数です。

駅舎や列車をパシャパシャ撮ってる人達を尻目に、私は駅前通りを国道方面へ歩きます。

 

こんな「北海THE道」みたいな道路を歩いていくと、国道36号線に出ます。

この国道を苫小牧方面にちょっと歩k……

待って?歩道なくない????この除雪して積み上げられてから泥や排気ガスですごい色になりながらザクザクになった崩れそうな雪の上を歩くしかないの?つかこれ道路側に落ちたらトラックに轢かれない????

 

とか言っても、まぁここを歩かないと目的地には着かないですからね。歩きましたよ。

良い子は真似しないでね!っつってもこれ読んでる頃には美々駅もう無いだろうけど

 

 市境を越えるので、カントリーサインを間近で見れます。間近で見るとデカイ。

 

さぁーやっと酷道から開放される交差点までやってきました。ここを右に入ります。

 

坂道に雪解け水が流れていますが構わず進みましょう。さっきの命がけの酷道より747400倍は歩きやすいです。

 

一瞬「本当にこの道でいいんだろうか…」となるも、結構近くから聞こえる飛行機のエンジン音を信じて進み続けると、やがてニコニコレンタカーや新千歳モーターランドがあり、そのすぐ先はもう空港のフェンスです。

わーい!!すごーい!!

ひどい道でしたが駅から25分程度で到達しました。

 

馬鹿みたいに写真撮りまくりましたね。気がついたら3時間近く居たような気がします。晴れてたんですが流石に寒かったですねーはい。

このポイントから見て手前の滑走路が通常は着陸用なので、飛行機が減速する時の逆噴射のゴオオオオという音やブレーキのキキィィという音が間近で聴けます。なまら楽しいです。

さて帰るかぁ…あっ、帰りもあの道を歩かなきゃいけないのかぁ……

 

って感じで美々駅廃止直前に、最後の思い出ができました。

 

この撮影地はとても楽しいですが、

ぶっちゃけ車で行ったほうがいいです。

うーん、美々駅の有効活用法が最後まで見つからなかったぞ…

 

~おまけ~

帰り際、駅のホームから飛行機を撮ってみました。

 

南千歳駅ホームから、新千歳19Lへの着陸機

 

千歳駅ホームから、千歳基地18への着陸機

 

結構撮れるもんですねこれ。あんな大変な思いをして撮影地行くくらいなら、駅から撮ってりゃいいのでは?(いや撮影地はすごく楽しかったんですけどね!!!)