札幌のササラ電車を撮るっ!
今冬は雪が多い!ということで、少雪に悩まされた*1昨シーズンとは打って変わって宗谷本線沿線ではラッセルを撮るために大勢の撮り鉄たちが連日三脚を並べています。
私も先日行ってきました。
しかし流石に道央に住んでいる人間には宗谷本線はそう手軽に行ける場所ではありません*2。ということで今回は手軽に撮影できる排雪列車を紹介します!
路面電車用の排雪車です。正式には「ロータリーブルーム式電動除雪車」って言うらしいですが、竹製のブラシの俗称から「ササラ」と呼ばれています。
日本国内には札幌と函館にしか居ないササラ電車。函館ではトラックにブルームを取り付けた除雪車が存在するのでササラ電車の出番は減っているらしく本線走行シーンはなかなかお目にかかれないのですが、札幌の場合は雪のある時期なら毎朝始発前に巡回走行するので朝早くに行けば確実に見ることができます*3。
電車事業所を出てくるのは朝4時過ぎ。雪が多い場合には3時台からもう出てたり、2台稼働していたり、いろいろあるみたいです。よくわかんねーわ。
雪が多い時は道路用の除雪車も軌道の除雪を行います(この後にササラが走る)
ササラが通り過ぎた後、道路側に積まれた雪を処理する係も居る。
とまあ面白い光景が見られるので、皆さん札幌にお越しの際は早起きして路面電車を見に行きましょう。
【注意事項】
車を使って撮影に向かう方は、路面状況がかなり悪いですから安全運転をお願いします。また、除雪作業の妨げとなる路上駐車はおやめください。
それから、これは冬季の写真撮影全般に言えることですが、防寒対策は万全にしましょう。札幌の街中だからって油断してはいけない(戒め)
エゾシカと衝突した件
…あれは7月某日の深夜のことでした。
私は日勝峠を帯広方面へと快走していました。
深夜の日勝峠はとても快適。ほぼ長距離トラックしか走っておらず、マナーの悪い車や運転のおぼつかない車に出会うことがほぼ無いのです。
しかし、そんな夜の峠道にも危険で厄介な相手が居ます。
やつらは突如として現れ、大損害を与え、時に命まで奪っていきます。
その正体は…
シカでした
体長140〜180cm、体重は80〜150kgほどの大柄な鹿が、北海道の山林や原野にはよく彷徨いているのです。毎年2000件以上も交通事故が発生しているようで、私もこれまで何度か道路にシカが出てくるのを目撃しては肝を冷やしてきました。
その日は日勝峠に辿り着く手前でもキツネが何匹も道路に出てきてあぶなッ!!!ってなってたので、動物には警戒していたはずでした。しかし、そのシカは私の車を狙ったかのようなタイミングで飛び込んできやがった。もうね、突然ボンネットにシカが乗ってきたみたいな感じ。死ぬかと思った。まあシカのほうは死んだんだけど。
有様 of the ご覧。
軽乗用車 vs エゾシカと考えると、これでも軽微な損傷と言えます。
シカ事故で廃車にするほど大破してしまう事だって結構あるんです。
もうね…もうなんかもうとりあえず自分の身体が無事で良かったって感じよもう…
この後、警察、損保会社、JAFに連絡をしてJAF委託業者の運搬車に乗ってぶっ壊れた車と一緒に帰ってきたわけですが、幹線道路の日勝峠なので当たり前のように携帯電話が使えましたが、これが携帯電話の通じない三国峠みたいな所だったらと思うとゾッとしますね…
ちなみに、輸送費と修理費は、車両保険でなんとかしました。保険に関して、実は契約内容がショボいやつだと野生動物との衝突の場合は保険下りないことがあるらしいので、少なくとも北海道を走るなら保障が手厚いやつに入りなさい。ヤバイわよ
ということで、私みたいな目に遭わないために、エゾシカ事故を防止するために気をつけるべきこととかいうのがこちら
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/skn/est/ht/traffic_accident.htm
とかに載ってるわけですけど、ぶっちゃけ気をつけてたってあんな目の前に飛び出されたら対処のしようがない。なんなの?馬鹿なの?しかたないで済む話だと思ってんの?
ということで、一応対策グッズがあります。
車の走行風を取り込むことによって超音波を出し、シカに警戒してもらおうという代物。北海道ではそのへんのホーマックに行けばだいたい売ってます。最近ではこれを装備したレンタカーも増えているようです。50km/hくらい出してないと効果が無いとか、これ装備してても防げない事故もあるぞとかいろいろ言われてはいますが、まあ付けないよりは付けたほうがいいでしょう。安いですし。
というわけで、買いました。さっそくこれを取り付けて走っていますが、これの効果なのかは判断がつきませんが今のところは全くエゾシカとは遭遇していません。
というわけで7月後半と8月の殆どを代車で過ごす羽目に陥りストレスが溜まりに溜まった私は、久々の愛車にテンションがおかしくなり、一日で千歳〜帯広〜網走〜遠軽〜旭川〜千歳を回るという北海道の広さを舐めてる馬鹿が考えたような行程のドライブをするなどしています。しかもまた日勝峠経由で。ちょっとは懲りろよお前。
無事帰宅しました
— 螂・鄒ス迚ケ諤・ (@0beroffer) 2020年8月30日
というわけで本日の移動のルートと走行距離です pic.twitter.com/8BR1MMahTA
【乗船記】新日本海フェリー「すずらん」敦賀〜苫小牧東20時間の船旅
※引き続き2020年3月の旅の様子をお送りしています
本州〜北海道の移動は、道路は存在しないので、新幹線に乗るか、飛行機に乗るか、船に乗るしかありません(いつもの)*1今回は往路からして飛行機+寝台特急と欲張りましたが、復路はフェリー+フェリーです。こんな旅程にするからろくに観光できないんだよなぁ*2。
検索結果
ウェブ検索結四季島という庶民には手が出ない乗り物もある))。と来たらもう船に乗るしかねえなあ!!!!!!今回は往路は飛行機+寝台列車でしたが、復路はフェリーからのフェリーをキメました。もはや乗り物に乗るためだけに旅をしているって感じですね。実際そうなんですけど。
さて、今回乗船する新日本海フェリーなんですが、敦賀〜苫小牧東の他に、舞鶴〜小樽でも高速フェリーを使った直行便を運航している他、新潟〜小樽、新潟〜秋田〜苫小牧東(うち一部は敦賀〜新潟〜秋田〜苫小牧東)と多数の日本海航路を持っています。
敦賀〜苫小牧東の運航ダイヤは、深夜出発夜到着というトラック需要を反映したものになっています。が、商船三井フェリーの深夜便とは違って接客設備は簡素なものではなく、太平洋フェリー…には少し及ばないかもしれませんが決して見劣りする設備ではなくしっかり快適です。
まぁ、実際に快適に過ごせるかどうかは 波 次 第 というのが外洋、特に日本海航路の悩みではあるわけですが…
フェリーターミナル行きの路線バスは敦賀駅前を2200に出発します。
2213にはフェリーターミナルに到着。しかしまだ出港まで2時間以上、乗船開始までも1時間以上あります。ちょっとバスの時刻もうちょっと遅くしても良い気がするんですけどまあ事情があるんでしょうね。
サクっと乗船手続きを済ませ、今回乗る「すずらん」とご対面。
めちゃくちゃピッカピカなんですけど、実は改装とメンテナンスを受けて数日前にドックから出てきたばっかりっていうタイミングだったんですよ。そしてその時に船体ロゴが「Shin Nihonkai」から「Cruising Resort」に変わっています。
トレーラーが次々と車両甲板へと吸い込まれていく。こういう作業見てて楽しいんだけど流石に3月の夜は寒い。
ターミナル内のWi-Fiを使って旅の写真を振り返りつつTwitterに上げまくっているうちに2330になったのでそそくさと乗船します。
今回のお部屋はツーリストAです。このフェリーの中では最低グレードに位置するツーリストAですが、まぁごく普通の開放寝台です。そうなんですよ、この船には雑魚寝が無いんですよ。
近年のフェリーではお馴染みとなっている互い違い2段ベッド。船が揺れまくってもハシゴを昇り降りしなくて良いので安心です。
で、私が取ったのは、窓際のここ。ここ向かいが居ないので完全個人スペースって感じで最高なんですよ。ちなみに閑散期のお値段は10700円
わかりづらいですけど、蛍光灯のスイッチの横にコンセントが付いています。
電源に悩まないのは素晴らしいですね。なお電波
とりあえず出港前にひとっ風呂浴びて、風呂上がりに17アイスを食べていたら、0030前に既に船がゆっくりと動き出していました。
穏やかだった瀬戸内海とは違い、深い闇と力のある波が日本海を感じさせます。
では船内散策タイム
ま、だいたいこんな感じです(適当) 通信環境を除けば本当に快適。通信環境を除けば…や、一応Wi-Fiついてるんだよ?陸から電波拾えるところではWi-Fiバリバリ使えるんだよ?でもこの航路途中で陸見えなくなっちゃうんだよなぁ…
さて、朝になりました。日の出の時刻はとっくに過ぎてます。もう陸が見えない海域です。ここまで来るとWi-Fiは利用できません。
とっても良い天気だね!!!!!!!!!!!!11111111111
0800から朝食の提供が始まります。レストランはカフェテリア形式となっています。
なんだか北斗星の食堂車で食べた朝食を思い出します。これは当時の北斗星の半額以下で食べれますけどね。
朝飯食ってる間に晴れましたね。波も穏やかだし良い船旅です。
この船はこの大きさで27ノット出せる高速船なので、外に出られるのは後部のここだけです。
0945頃に船内放送で船長が挨拶。本船は新潟県の沖合を航行中。波の高さは2mで航行に支障なしとのこと。
そして1010頃。だいたい航路の真ん中まで来たところで皆さんお待ちかね敦賀行きの「はまなす」との反航のお時間です。
太平洋フェリーと同じく、船内放送での予告あり・汽笛ありです。
汽笛はまずすずらんが鳴らし、それに応えてはまなすが鳴らしていました。
ところで、しれっと反航していった「はまなす」、実はすずらんとは同型ではありません。普段航行している航路も敦賀〜苫小牧東ではなく舞鶴〜小樽の船です。
すずらんの僚船「すいせん」は、すずらんと入れ替わるようにドックに入っていたので「はまなす」が代打として来ていたのです。
さてお昼になりました。男鹿半島の電波を一瞬拾ったのですがすぐに途切れてしまいます。やはりもうちょっと陸に近づかないと通信はキツい…
お昼はかき揚げ蕎麦にしました。ある程度なら船が揺れていてもこぼれないであろう器にも日本海の趣がある。
ちなみにレストランはこんな感じで海を眺めながら優雅に食事を味わえます。
時刻は1400頃。白神山地が見えます!電波!電波が復活したぞ!!!
津軽海峡を航行する大型貨物船の姿も見えてきます。
ご覧あれが竜飛岬北のはずれと 見知らぬ人が指をさす
だいたいこの辺に青函トンネルがあります。
この海の下に新幹線が走っているというのはこの景色からではちょっと想像つかない。
青森から函館へ向かう津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」と交錯。青函航路に乗って国鉄の連絡船に思いを馳せてみるのも楽しいですよ。
海から見た函館の様子。大きな存在感のある函館山ですがこいつの標高は334m*3。東京タワーほどの高さしかありません。
潮風に当たりすぎて冷えた身体とベタベタになった髪を風呂で流してさっぱりしてきたら、もう夕暮れ時を迎えていました。
恵山沖を通過。ここからは太平洋に出ます。
1800になったので夕食です。この船で食す最後のメニューはビーフシチュー。ところで、私としては珍しく3食しっかり食べていますが、なんでなのかこの船乗っててとてもお腹が空くんですよね…展望デッキへの出入りがレストラン横だからいい匂いをモロに受けたせいなのか…
暗くなっていく…この旅も終わりが近づいてきました。
苫小牧西港から出港した大洗行き商船三井フェリーと仙台行き太平洋フェリーの姿を確認!!!!しっかし夜の海は暗いですわー
苫小牧東港に入港します。煙を上げているのはあの苫東厚真火力発電所。北海道の電力供給の要となっている発電所です*4。
ここが苫小牧東港周文埠頭です。太平洋・商船三井・シルバーフェリーは苫小牧西港フェリーターミナル発着ですが、新日本海フェリーだけ東港発着となっていて、新日本海フェリー専用ターミナルがあります。
ということで、定刻2030に着岸!無事に北海道へと帰ってきました。
ここからはバスに乗って南千歳駅まで行くことができます。以前は苫小牧駅へ行っていたんですが利便性の問題なのか南千歳になっています。運賃は1020円です。
40分くらい乗るんですけど、なんせ20時間も船に揺られた後なので40分なんてあっという間です。路線バスタイプなのにそんなに苦痛を感じませんでした。
すっかり春気分になっていましたが、北海道の冬はまだ終わっていませんでした。駅のホームにはうっすらと雪が…
はい、というわけでこれで2020春周遊記は完結です。今から振り返るとよくもまあこんなことしたなあという感想しか出てこないんですけど、楽しかったのでヨシ!
さてコロナ禍が明けたらどこ行こうかなぁ…
【乗船記】ジャンボフェリー「こんぴら2」で行く高松〜神戸
※引き続き2020年3月の旅の様子をお送りいたします
晴天の高松。まさに船旅日和って感じです。ところで、私が今から乗ろうとしているジャンボフェリーは、高松駅近傍のこの桟橋ではなく、ここから少し東に移動したところに乗り場があります。
というわけで、送迎バスに乗ってレッツゴー。なお、このバスは無料で乗れます。
バスに揺られることおよそ20分でフェリー乗り場に到着。前方に客室が偏った特徴的な形をした船が我々を出迎えます。
客室上部のデッキから後部を見下ろすとこんな感じ。車両甲板が露天になっていて、車が入ってくるのを上から眺めることができます。
定刻の1400に出港。短い四国滞在だったぜ…
しかしこの船、こんな屋上って感じのとこまで上がることができてしまうので、眺めが最高ですねぇ。(※なお夜行便では屋上は閉鎖される模様)
穏やかな瀬戸内海をのんびりと航行するフェリー。ほんま瀬戸内海って感じやで。
ところで、客室内の写真が少ないですが、これには事情がありまして、「客席での写真撮影はご遠慮ください」とか貼ってあったんですよ。そりゃまあゆったりくつろいでいる人も居るのに客室内でパッシャパシャ写真撮ってたら煩いし鬱陶しいし怖いわな*1。
船室はおおまかに「洋室」「和室」がありまして、こんな呼び方をしていますが前者が座席、後者がカーペット敷きです。なお全て自由席なので、繁忙期には争奪戦が勃発する模様。
争奪戦の敗者のためのゴザまでしっかり用意されています。優しいんだか厳しいんだか…
なおこの便は幸運なことにガラガラでした。
暖かな日差しを浴びてうとうとしていたところ、急に大きめの音量で変な歌が流れて起こされました。
近づいているのは小豆島の坂出港。到着の船内放送の前に歌を流すのがこのフェリーの流儀らしい。
坂出港は10分ほどの停泊ですぐに出港。なお、ここまでガラガラだった客室は、ここでそこそこの人数が乗船したため先程よりは賑わってきました。
小豆島を離れると、開けた海域に出ます。ここからしばらく単調な景色が続きます。
折角なのでうどんでも食っておこうとか思ってたんですけど、流石に今日はうどんしか食っていないためコメが欲しくなり、おむすびを購入。何年か前に松山〜呉のフェリー乗ったときもこんなの船内で買って食ってた気がする。
わあ、ふねがいっぱいだあ(小並感)
ところで、貨物船ばっかりだと思ってたら、なんかフェリーっぽい船影が居ますね?
これは大阪と釜山を結んでるやつですねぇ…なんで平然と運航してるんですかねぇ…*2
なおこの船、元の名は「さんふらわあ くろしお」で、東京〜那智勝浦〜高知という航路に就航していたそうです。
ちなみに、このくらい離れてたので、望遠レンズが活躍しています*3
後方には沈んでいく夕陽が
そして前方には夕陽に照らされた明石海峡大橋が!
先を行く貨物船の後に続いて速度を落として橋を潜りに行く
かと見せかけて、この速度と針路、こいつ抜く気だ…!!
うおおお近い近い近い!!!!!
そして抜きながら橋の下を通過。この航路最大の魅せ場でしっかりやってくれましたねこの船は。
淡路側ばっかだったので明石側の写真も一応載せておきます。しかしよくもまあこんなデケェ吊橋を架けたもんだよな。
なお、似た光景は去年の5月に浜大津→新門司で阪九フェリーに乗った時にも見た*4
ぐんぐん離れていく貨物船と明石海峡大橋。
大阪から門司へ向かう名門大洋フェリーと阪九フェリーに出会いました。
私が去年乗ったのはこの阪九フェリーの「いずみ」ですね。また九州も行きてえな。
穏やかな瀬戸内海に日が沈んでいきます。
このCONCERTOという船は神戸をクルージングしているレストラン船です。
この船に出会ったということは、もう神戸港はすぐそこです。
すっかり日が暮れた神戸港へ入港。
下船準備を促すために、ここで船内放送でジャンボフェリーのテーマソングが流れます*5。
「風が恋を運ぶ♪ 海を遠く渡り♪ 二人を結ぶ♪ ジャンボフェリー♪」
こんぴら2は、定刻1845に神戸新港第三突堤に着岸しました。
ジャンボフェリー昼便4時間45分の船旅、春の瀬戸内海をのんびりと味わうことができて非常に良いものでした。
あ、そういえば運賃を言ってませんでしたね。この船旅、これだけ贅沢に瀬戸内海を味わえて、なんとお値段
1990円!!!!!!安ッ!!!!!!
なお、深夜と土休日は+500円加算される(土日の深夜だと+1000円となる)ので注意。
さて、こんぴら2との別れが惜しいところですが、駅へ行くバスがすぐに出てしまうのでゆっくりしている暇はありませんよ。
神戸側は「神戸フェリーバス」が運行する“路線バス”扱いなので運賃210円を払わなくてはいけません。なおフェリー船内で乗車券を買っておくと200円で済みます()
1900に神戸三宮に到着。
で、ここから新快速と特急サンダーバードを乗り継ぎまして
敦賀にやってきました。既にこの後の展開が読めている方も居ると思いますが、今回はここまで!次回は一体何に乗るのかなー(棒)
ゲーム規制県で食ううどんは美味いか
※これは2020年3月の旅の様子です
完全にふざけたタイトルですが、この県の条例のほうがよっぽどふざけていると思うのでアレ。
いやね、サンライズに乗るっていうのが目的だったので、特にここ観光したい!みたいなの持たずに来たんですよ。とりあえずうどん食って温泉入って適当に電車と船の写真でも撮れればそれでいいや的な。どっちかっていうとここから帰るフェリー乗船のほうが大事だし(
腹が減ってたので、とりあえずうどん。独特な弾力がとても讃ッ岐ーで良いですね。
太田という駅で下車。なにやら複線化工事が行われている模様。
私鉄のこんな感じの途中駅、私の大好物なんだよなぁ。
工事中の線路の様子を観察しつつ、並行する道路を北に向かって歩いていくと
国道・高速道路と立体交差している場所に「伏石駅」なる駅が現れました。
線路の工事の様子からもわかる通り、この伏石駅は未だ開業していません。外見はすっかり出来上がってるんですけどねぇ。しかしこの立体交差、エロい。
ここからちょっと東に歩くと、見えてきましたよ温泉が。
最近こういう地元の人が銭湯みたいに利用しているような温泉施設に突撃するのが恒例行事みたいになってきてるんですよねぇ。というわけで入りました。温泉旅館とかも良いですけど、こうやって夜行列車や夜行バス降りた後に銭湯みたいな温泉で朝風呂浴びるのは気持ちいいですよ。ここたどり着くまで汗ベッタベタで気持ち悪かったけど。
駅から歩くのが意外としんどかったので帰りは瓦町までバスに乗りました。
大都会高松
街路樹に南国を感じる。
踏切がたくさんあるの、なんかこう路地裏の超特急感あって良くないすか?*1
自動販売機やバスの車体にベタベタと張り付いているのは、ことでんマスコットキャラクターのことちゃん。LINEスタンプでことこと煮込まれてるイルカ。
高松港を発着する船たち。宇野との間にあった、瀬戸大橋開業以前は本州〜四国を繋ぐ大動脈だった航路は遂に廃止されてしまったものの、島々を結ぶ航路が幾つかあるので港は賑わいを見せます。
しかし良い天気。暖かくて波は穏やかで、本当に船旅には最高のコンディションだなぁ。
そんなわけで船に乗る前に連絡船うどんを食いました。いや本当はサンライズ降りてすぐこれを食うつもりだったんですけど朝まだ閉まってまして…
美味いね。国鉄連絡船なんて知らない世代だけど、旅情を感じる味だねとか適当なことを言う。
外で食ってるとスズメが寄ってくる。スズメってこんな人間に寄ってくるような鳥でしたっけ…
改めて高松駅の駅舎を眺める。かわいい。
シンボルタワーの展望デッキからの眺め。いやぁ本当に気持ちがいい。ここでずっとぼけーっとしていたいのですが、出港時刻が近づいてきました。ほんとせっかく四国まで来たのにもう帰るのかよって感じですけど、ほんとほぼサンライズとフェリーにしか興味無い感じのプランを組んでしまったのがアレのアレです。てなわけで次回から当ブログの本領、乗船記となります。お楽しみに。
寝台特急サンライズ瀬戸 時代に順応した日本唯一の夜汽車
さて、世の中が大変なことになってきましたが、まだそこまで大変なことになっていなかった3月の旅の様子を引き続き綴ってまいりますのでよろしくお願いします。
さてさて、今回こうして旅をしている一番の目的は、サンライズ瀬戸号に乗ることです。サンライズ瀬戸・出雲は今や、かつて全国を網羅していた寝台特急の日本唯一の生き残り。北斗星・はまなすの廃止以降は夜行列車とは無縁の生活を送ってきました*1が、やっぱりもう一度夜行列車の旅をしたい。それもボロボロな国鉄型の客車ではなく、JR型の快適な電車の個室で一夜を過ごすというのは是非やってみたい。ってずっと思ってたわけですよ。そして今回、乗車前日に某駅の窓口に「すいあせぇん、明日のサンライズ瀬戸高松行きシングル空きありますかね〜」ってフラフラ行ってみたところ「ありますねぇ!」ということで無事に今回の旅の敢行が決定したわけです*2。
サンライズ瀬戸号と出雲号はどちらも7両編成。東京〜岡山では両列車が併結した14両編成で走り、岡山で分割された後は瀬戸号は高松、出雲号は出雲市へと向かいます。
私が乗ったのは瀬戸号のほう。JR東日本〜東海〜西日本〜四国とJR4社に跨がる列車は当然これが唯一の存在です。
サンライズに使用されている車両はJR西日本285系電車。かつて寝台特急といえば電気機関車に牽かれる客車列車というスタイルが一般的だった*3のですが、こいつは自身に動力を持ち軽快なスピードで走ることができる電車なのです。尤も、私が乗った2号車は付随車だったので、モーター音に魘されることはありませんでした。
こちらが今回乗ったB寝台シングル。B寝台個室にはもっと狭い「ソロ」もありますが、ソロが寝台料金6600円に対してシングルは7700円。1100円の差で居住性はかなり違いそうです。単に「シングル」と言っても「上階」「下階」そして「平屋」の3種類があり、それぞれ違った楽しみ方ができそうなんですが、私が選んだ…わけではなく完全に切符買った駅の駅員任せにしてたら取らさっていた部屋は「平屋」。シングルのある号車はダブルデッカーになっているのですが、車端部の台車の上は平屋にせざるを得ないので平屋になっていて、ここに部屋があります。
上下に部屋がないので、天井が高くて窓も湾曲していない、とても快適な部屋です。これが7700円はお得ですよ*4!
台車の上なので音と揺れは大きめなものの、付随車なので電車特有のミュオォォォンという音も響いてこないですし。
通路は車両の中央部に通っていて、両サイドに部屋が並ぶスタイル。
サンライズにはシャワールームがあるんですが、A寝台シングルデラックスの客以外は予約ができず、当日車内のシャワーカード争奪戦に参加しなければいけません。私は負けました。始めっからあまり期待はしていませんでしたが、私の目の前の人が最後の一枚を出しやがったのでちょっとこれ次回は勝ち取りてえっすわこれ。
車内自販機のラインナップはこちら。はまなすの微妙だったやつに比べるとサイズは小さいもののおとなしい印象。なお、この列車にはワゴン販売などは無く、この飲料の自販機しかないです。食べ物は無理だとしても、歯ブラシとかタオルくらい売っててくれればいいのになぁとか思った。寝間着と紙コップくらいしかアメニティ用意されていないので、ちゃんと必要なものを持って乗りましょう。
乗ってすぐにJR東日本の車掌さんが検札に来たので、すぐに寝間着に着替えて缶ビールを開けて、流れ行く夜景を肴にグビグビ。いや、このためにこの列車に乗ったといっても過言ではないですね。もう優勝。完全に個室なので、電車の中でダラダラすることも、電気を消して夜景や星空を眺めることもできるんです。
それから、室内に2Aコンセントが用意されているのがとてもありがたいです。
夜の静岡駅や浜松駅に留置されている新幹線電車を眺め、名古屋駅をゆっくりと通過し、いつの間にか眠り、ふと目を覚ますと関ヶ原の星空が広がっていて、また眠ってふと目を覚ますとライトアップが消えた明石海峡大橋が見えて…てな具合で熟睡できないままいつのまにか列車は早朝の岡山県へと入っていました。
この日本の原風景って感じの景色よ。やはり夜汽車で迎える朝ってのは眠くても清々しいものです。
サンライズ車内で拝むサンライズ。夜行列車の名前として「月光」とか「彗星」とか「銀河」みたいに夜空に輝くものじゃなくあえて「日の出」をつけるセンス本当に素晴らしいと思うの。
列車は朝の岡山駅に到着。ここで後ろの出雲号を切り離して、ここからは瀬戸号単独で高松を目指します*5。ホーム上には売店がありますが、停車時間はほんの数分なのでこれに頼らないよう準備しておくのが賢明でしょう。
瀬戸大橋をゴウンゴウン渡る。サンライズ瀬戸の旅のクライマックスですね。この景色を大きな窓を完全に独り占めにして眺めることができる、とても贅沢な感じがします。
四国上陸!昔ばなしの挿絵に出てきそうな形の山を見ると「ああ香川だな」ってなる。
そんなわけで、なんのトラブルもなく定刻で朝の高松駅に滑り込んだサンライズ瀬戸号。短い長旅があっけなく終わってしまいました。
サンライズは、なんというか快適な個室を備えた軽快に走る電車でありながら、夜汽車の懐かしさもしっかりと感じることが出来る大変すばらしい列車だというのを感じましたね。北斗星に乗った時は正直言って「こんな列車にこんな料金払う価値ないわー」とか思ってましたが、サンライズはこの料金を払う価値は充分にあります。285系電車も登場から既に20年以上経過した新型とは言えない車両ですが、数年前にリニューアル工事を受けており古さは全く感じない現代でもしっかり戦える設備を持っています。
次にいつ乗れるのかわからない情勢ではありますが、絶対にもう一度乗りたい。いや今度は出雲に乗りたい。
春の小湊鐵道
さて、この時期の千葉県というと思い浮かぶのが、菜の花が咲き乱れる中をゴトゴト走っていく古びたディーゼルカーという画。
これが見られるのは「小湊鐵道」「いすみ鉄道」という2つのローカル私鉄です。
特に有名なのが、養老渓谷のほうにある“石神の花畑”なのですが、観光客が殺到していてモラルの低下が激しいとかなんとか聞いていたので、そこには行かないことにして、上総牛久駅の一つ手前、馬立駅の周辺を散策しながら撮り鉄しました。
というわけで、五井駅から小湊鐵道に乗り換えて馬立駅にやってきました。
桜はちらほらしか咲いていませんが、下のほうを見ると菜の花で黄色く染まっていますね。
いい雰囲気の駅ですね。ではここから少し散策していきましょう。
かわいい第4種踏切*1を発見。
しかしここでは微妙な写真しか撮れなかったのでもうちょっと牛久のほうに行きます。
こちらは立派な第1種踏切。並走する国道にビュンビュン車が走っているので風情もなにも無いような気もしますが、その辺も含めて小湊鉄道の雰囲気だと思っているのであえてこういうとこで撮る。
ほらいい感じ!いい感じいい感じ!(いい感じだったのでアイキャッチにした)
せっかく望遠レンズを持ってきたので、こんな感じにも撮ってみた。
昼飯を適当にしか食っていなかったので空腹に耐えられなくなり、適当に見つけたこのラーメン屋に突撃。野菜がどっさり載ったラーメンが野菜不足がちな身体には優しい味わいでした*2。
そんなこんなですっかり日が暮れてしまいました。
さて、歩き疲れたしもう帰りましょう。
五井まで戻ってきてしまいました。
小湊鐵道は、ほんとなんていうか時代が止まっている感が本当にすごい。こんなクッソボロボロなノスタルジーの塊が動態保存とかじゃなくごく普通に運用されているという凄さ。しかも、ここは東京から電車で1時間。
ここは、菜の花とか抜きにしても楽しいとこなので、もう季節問わず行きましょう。
まぁ、COVID-19の騒ぎが収まるまでは行けませんけど…