あにょりもっも

気まぐれ旅行記みたいなものを目指したなにか

秋の夕張散策

どっか出かけたいなー適当にドライブでもしたいなー

って思った時に個人的によく行くのが夕張という地。っていうわけで2018年10月11日の夕張の様子をレポャートいたしやす。

日帰りだしいろいろ適当なので例によって私の興味あるとこしか出てこないわけで、あまり一般的な観光の役には立たないでしょうけど、そんなことは知ったこっちゃない。

 

千歳から国道337号→道道870号→国道274号国道234号道道3号という個人的に慣れ親しんだ道を突き進み、まずは夕張のちょっと手前のこの建物のとこに車を停めました。

道道沿いに建つこの謎の廃墟は、夕張鉄道*1の新二股駅舎。廃線から40年以上が経過していますが、廃線後にも何かに使用されていたらしく比較的きれいな状態で残っています。

バス停が並んでいます。

 

ここからちょっと山に入ると、大蛇の沢と呼ばれる渓谷を越える橋があります*2。その橋の上から渓谷の様子を眺めてみました。かつて夕張鉄道は、このあたりに錦沢駅というスイッチバック駅を持っていて、駅前には遊園地があったそうです。その廃線跡はサイクリングロードとして整備された後に廃道と化しており、一応歩くこともできます*3

 

さて、夕張駅前までやってきました。と言ってもこの流線型の建物は駅ではなくホテルマウントレースイです。その右側のちっこい三角屋根が現在の夕張駅舎です。夕張駅は昔はもっと奥にあり、二度の移転を経て現在の位置に落ち着きました。かつて石炭を大量に運び出していた夕張駅も、今では一日に数回1両編成のキハ*4が来るだけです。

まぁ、そんな状態も今年度でおしまい。新夕張〜夕張の鉄路は遂に廃線となります。

個人的には、ようやく廃線されるんだなぁ…随分と残存したもんだな…というのが率直な感想です。

 

てなわけで、これは清水沢駅跨線橋で撮影した夕張支線の普通列車。このカラーは実は日高本線用の特別塗装なんですが、私が去年リポート*5したように鵡川〜様似という路線の大部分が事実上の廃線状態。しかも残存区間の苫小牧〜鵡川地震で破壊されている*6ので、活躍の場を完全に失った優駿浪漫たちは長万部から夕張まで広く活躍しちゃってます。

 ちなみに、夕張支線最後の秋ということで、有名撮影地には軽い人だかりが出来ていて、狭い駐車スペースは埋まっていました。平日なのにみんな暇人か?

 

さて、清水沢から国道452号線で奥に入っていくと、シューパロダムという巨大なダムに行けます。もともとこれの少し上流に大夕張ダムってのがあったんですが、それを飲み込む形で作られたダムでして、これができて森林鉄道や大夕張鉄道*7廃線跡の面白い橋たちがシューパロ湖に沈んでいったという話があったりするのです。とりあえず堤体の上まで行ってみまーっ…行けへんやんけー!!!!!!!

 

どうやら去年から落石の危険性が高まって閉鎖されているようです。マジかよ…

行けないならもうちょっと手前にわかりやすく案内出しといてよ…せっかくここまで来たのに…*8

 

南大夕張から更に国道452号線を突き進み、シューパロ湖を跨ぐ壮大な橋(白銀橋)の袂、記念碑がゴロゴロ設置してある広場に到着。どうやらダム湖水没地域の記念碑を集めてきた場所みたいです。

シューパロ湖を跨ぐ白銀橋。この橋も、国道452号線も、シューパロダムが出来た時に新しいものに切り替えられており、旧道は水没しています。

しかし、この日は満水時から10mほど水位が下がっており、旧道が一部このように姿を表していました。

旧国道の橋の横に、鉄橋がありますね。これが三菱大夕張鉄道の旭沢橋梁であります。

白銀橋の上から眺めた旧国道と三菱大夕張鉄道廃線跡。エモいエモい。

砂利道を通って橋の下に降りてきました。

文明が滅び水没しつつある世界って感じ。

こんな感じに足元が悪いので、転ばないよう慎重に歩きます。

旭沢橋梁の目の前までやってきました!トラスド・ガーダーと呼ばれる変わった構造をしており、普通の鉄橋を逆さまにしたような姿をしています。

2015年3月に撮影した水没前の姿がこちら。この姿がもう拝めないのは寂しいですが、しっかり水面から顔を出していて、しかも目の前まで近づいていけるのがありがたいですね。

ここまで来ると渡りたくなりますね…(危険なので渡らないでください)

というか、今私が渡ったこの旧国道の橋だって本来水没想定されていない水没橋なので危ないのでは…?まぁ、丈夫そうなので今後すぐに渡れなくなることはないでしょう多分。

しっかし、旭沢橋梁はこんなに水没してても存在感が凄いな…

秋ですねぇ。雪虫*9も飛び回ってるしうすぐ雪が降りますねぇ。

水没した部分だけ木が枯れているこの光景。新しいダムが出来て水没地域が拡がったことによって、このちょっと不気味な光景が出来上がりました。

再び白銀橋の上に上がって、望遠レンズで見下ろしてみました。

湖になにか浮かんでいるようなので目を凝らすと、水没した旧白銀橋のアーチの上の部分でした。

ということで、いい感じに散策できたのでそろそろ帰りましょうか。

帰り道、南大夕張駅跡の車両保存広場に寄りました。国道沿いなので気軽に寄れます。貴重な車両が保存会の手によって保存されており、このバスなんて今でも動くように整備されているというから驚きです。

道の駅「夕張メロード」にあった夕張限定バリバリソフト。「バーリバリ♪夕張♪」とかいう遊園地のCMも私より下の世代はもう知らないんでしょうか…

本当にバリバリしてておいしい。しかし、夕張メロードとかいう道の駅は、なんというか地域のスーパーをちょっと改装した程度っていう感じで、道の駅としてはだいぶ斬新です。

 

ということで、今回の夕張散策はこんな感じでした。夕張は何度も訪れていますが、何度行っても飽きないですし日帰りドライブに最適な距離なので、これからもちょいちょい行きたいですね。

*1:夕張市の夕張本町から栗山を経由して江別市野幌まで路線を持っていた私鉄。現在もバス部門は継続している。

*2:この道路が開通したのは10年ほど前で、それ以前はトンネル手前にヘアピンカーブが存在していた

*3:荒れてますし、クマとか出没する場所なのであまり無闇に入らないほうがいい。

*4:キハって突然言い出したのなんなのって思った人のために書いておくと、キハってのはつまり気動車のこと。電車と違って車体にディーゼルエンジンを搭載していて電力供給を受けずとも自力で走る。北海道の大部分で活躍している。

*5:

日高本線 ~ 運休が続く被災ローカル線の現在の姿 - あにょりもっも

*6:苫小牧〜鵡川だけは激甚災害だから国から復旧のための補助が出るらしい。ぶっちゃけここだけ復旧とか意味ないから廃線にしてくれちゃってほしい。

*7:清水沢から大夕張までを結んでいた三菱石炭鉱業の鉄道路線。北海道で最後(1987年)まで旅客営業を行っていた私鉄でもある。

*8:調べたら夕張市ホームページに情報載ってる上に、ダムへ続く道の入り口にも小さく案内看板が出ているそうです。気付かねぇよ…

*9:晩秋に飛び回る白い綿をつけたアブラムシ。姿が雪に似ているだけでなく、北海道ではこれが飛ぶと数週間以内に初雪が降るのでそう呼ばれている。人肌くらいの熱ですぐ死ぬという点も雪っぽい。