(※個人的)帯広の観光スポット
【注意】本記事は、士幌線のアーチ橋めぐりを楽しんだ後に、ついでに帯広の街をあまりなにも考えず適当にフラついただけの記録になります。観光パンフレットや旅行サイトに出てくるような観光スポットは殆ど出てきません。細長い公園とか、スーパーのエスカレータ的なものとか、そんなのを巡る観光の何が楽しいのか、ちょっと私自身も振り返るとよくわからん時があるんですが、そういう旅が何故かやめられない、そういう人間が書いた文章ですので、なんていうかまぁアレしてください。
糠平で夕方まで過ごしていたせいで、帯広に着いた頃にはすっかり夜になっていました。ということで、夜の十勝大橋を撮ってみました。
うーん、もっと夜に強いカメラがほしい…
せっかくなので豚丼でも食おうと思っていたのですが、行こうと思っていたレンタカー屋すぐそばの豚丼屋は私がレンタカー返す前に既に営業時間を終え、シャッターが半分降りていました。さてどうしたもんかととりあえずホテルに向かいました。
こちらが今回の宿。んんー?すぐ隣に「豚丼」って黄地に赤字のポップ体が踊っているぞ~!?(店に吸い込まれる音)
「餃子、豚丼、ラーメンの専門店」って掲げてあったんですけど、それ専門店って言って良いんですかね…?いや、ラーメン屋が餃子出すのはわかるし、帯広だから豚丼出すってのもわかるんですけど…
お店の名前は「ラーメン五朗」
ラーメン二郎の2.5倍のやべーやつが出てきたらどうしようとか考えつつ豚丼を頼むと、予想に反して普通に旨そうな豚丼が出てきました。
旨いね。旨いわ。
大空と大地の中でのびのび育った豚さんのお肉は柔らかくて、甘辛いタレとの相性は抜群で、それからちょっと舌が疲れてきた時に落ち着かせてくれる優しい味噌汁も良い。
ラーメン屋だからって侮れませんよ、なんたってラーメンだけじゃなくて餃子も豚丼も専門店ですからね(専門とは…)。
~ ホテルヌプカで一泊 ~
おはようございます。2017年9月28日になりました。
昨日の時点でちょっと雨雲が迫ってくるのを感じていましたが、外に出てみるとやっぱり雨がザーザー降っています。しかし、今日は1330に帰りの汽車に乗らねばならない。すぐ止むという天気予報を信じて雨の中を歩きます。
満寿屋(ますや)っていう老舗のパンやさんで朝食を買い、びしょ濡れになりながら雨宿りできるとこを探して街を彷徨う怪しい観光客と化す。こういうのが楽しいんだよね(絶望的に共感が来なさそう)。
結局、帯広駅の待合室で雨が上がるのを待ちました。特急列車の改札案内と同時に、パーク&トレインの案内が流されるのを聞くと、地方都市の実情みたいなものを感じますね。
雨も上がったので、繁華街のある北口とは反対側の南口から公園大通を歩いていきます。北側はごちゃごちゃしてるけど、南側は道路が広くてすっきりしていますねー。絶対これ線路が地平だった時代に貨物駅とか車両基地とかあったやつだ。
新しいバスが多い印象を持っていたんですが、こんな味のあるバスがまだ現役なんですねぇ。
帯広の街の座標住所は、大通が南北に走るので、東西が条・南北が丁目になっていて、札幌の座標に慣れ親しんだ道央民にとっては強烈な違和感を覚えます。
西5条南16丁目という意味の「西5南16」を見ても、頭が勝手に「南5条西16丁目」と読んでしまう。重症だな。
そして、この交差点からちょっと路地に入ったところにある緑地に、鉄道を引剥した跡地ですよみたいな気配*1を感じ、行ってみると
やっぱりな(レ)
十勝鉄道は、5年くらい前まで根室本線と並行する専用線を運行していたので、それを覚えている方もいるでしょう。現在は運送会社として余生を送る十勝鉄道ですが、かつてはその名に恥じない広大な軽便路線を十勝平野に拡げていました。
「とてっぽ通」として整備されているここは、かつては1067mmと762mmの併用四線軌条だった区間です。
四線軌条の上を大きな汽車・小さな汽車が走っていた時代を想像しながら、雨上がりで状態のよろしくない道を、木の葉から落ちてくる雨滴に打たれつつ進んでいきます(地味に嫌だぞこれ)。昨日タウシュベツで履いた長靴がほしい…
やった!!ここから舗装道だぞ!!!
と思ったら舗装道が始まった直後
可愛らしい蒸気機関車と客車が、ひっそりと保存されていました。
さて、保存車拝んだしもういいや戻ろう。
はいっ!ということで駅前の長崎屋の屋上に来たわけでございますけども
え?なんでそんなところに行ったかって?そりゃおめぇデカい建物を見たら上に登りたくなるべや。
ほれ見てみ?遠くの日高山脈にまとわりつく禍々しい雲。
そんでもって、こんな風に根室本線の高架橋を眺めることができるのですよ。やっぱ高架橋は下から見上げるだけじゃなく上から見下さないとね。
本当は帯広駅を斜めに見下ろしたかったんだけど、ここからでは建物に阻まれてしまう…駅前のビジネスホテルに泊まるしかないか…
ここで撮り鉄してみた。架線の無い高架路線。鉄道模型ジオラマみたいな雰囲気だ。
ところで、この長崎屋帯広店のエスカレータ、ちょっと緩やかすぎません?
節子!これエスカレータちゃう!オートスロープや!
これを「長崎屋帯広店の名物」と称してTwitterに投稿したところ、全国各地の設置事例をリプライされまくり、案外これそんな珍しいものでも無いなという印象が強くなっちゃいましたが、いや、エレベータとか通常のエスカレータに比べたら全然普及してないのに珍しくないは無いだろと。まぁ道内にも幾つかあるし別に初めて見たわけでもないですけど、5階まで重なった壮観なオートスロープを名物と称して何が悪いんじゃ。名物ってそこ唯一の物じゃなきゃダメなのか!?違うだろ!違うだろー!このハゲー!
オートスロープの何がそんなに良いのか。商業施設での最大の利点は、「買い物カートを載せられる」ということ。傾斜がついているのにどう載るのかと思ったら、オートスロープの溝に合うようにカートの車輪にも溝がついていて、転がっていかないようになっているんですねぇ。
一方で、傾斜を緩やかにしなければならないので大型施設でないと設置が無理なので、イオンとかコストコみたいなのじゃないとなかなか導入できない施設のようです。
長崎屋を後にして、今度は線路より北側の街を、バス撮りながらブラブラ。
拓殖バスのマークは、すげぇ三菱っぽいので、ふそうのバスがこのマークつけてるのは問題ないんだけど日野のバスには似合わねぇ似合わねぇ。
なお拓殖バスは、もともとは北海道拓殖鉄道のバス部門だったので、一応鉄バスです。
このちょっと薄気味悪い(失礼だな)公園で、味のある噴水を見かけました。
なんだろうこの可愛いといったら良いのか虚しいと言ったらいいのかよくわからないこの感情。とりあえずこれ好きだわ。
鮮やかな黄色のバスは十勝バス。黄色いバスを見ていると、線路上を走っていたアイツ*2を思い出す…
拓バスと違って、十勝バスは十勝鉄道とは資本的に関係ないです。
腹が減ってきたので昼食にしましょう。今回帯広で食う最後のメシは、帯広市民に愛される庶民の味、「インデアン」のインデアンカレーにしましょう。
なぜ帯広でカレー?と思う人も居るでしょう。函館に行って迷わずラッキーピエロに突入するような人間なら、帯広でインデアンに行くことをおすすめします。そういうことなんです(伝われ)。
こちらのカレーは421円。安い!でも旨い!
カレーといったら福神漬けという方も多いと思いますが、インデアンでは福神漬けの他に、しその実の醤油漬けと、ガリが用意されています。カレーにガリ…??と思うかもしれませんがこれが合うんだって。ほんとに。
ホットオイルもお好みで使ってみてください。後味がホットになります。
カレーを食した後、なんだか甘いものが食べたくなり、六花亭へ突入。
マルセイバターサンド…ではありません。マルセイアイスサンドです。
あのマルセイバターサンドがアイスになっちゃった!!みたいなやつです。マルセイバターサンドマニアなら是非食べてほしい逸品です。
さて、もうやること無くなったし歩き疲れたからもう残り時間は駅で過ごそう。
デカデカと「えきねっと」なんて掲げちゃって、もうJR北海道はJR東日本北海道支社に成り果てたな。とか言いながら私もえきねっと使ってますけど。だってだって今回のスーパーとかち、えきねっとトクだ値で45%OFFになったんだぜ。高速バスとほぼ同じ値段だぜ?*3こんなの使わないわけにいかないべや。
帯広駅の改札は、ホーム別になっていて、ホーム間を移動したい場合は一度改札を出る必要があります。もともとはこんなじゃなかったのですが、真ん中の通路を自由に通れたほうが便利だということでこんなことになったそうです。なお乗り換えでホーム間を移動しなければならない事態はなるべく起きないよう工夫されているので、特に不便だという声も上がっていないようです。
って感じでスーパーとかちに乗って帰途についたのでした。
いやぁこれ一記事に詰め込みすぎたな。名古屋旅のノリで分割しまくったほうが良かったか?でもそんな大きなテーマが無いしこれ…