あにょりもっも

気まぐれ旅行記みたいなものを目指したなにか

三重県北のナローゲージ その2 三岐鉄道北勢線

四日市あすなろう鉄道とお別れして、近鉄四日市駅から近鉄に乗って桑名へ向かいます。

近鉄のなんかこう雑然とした雰囲気、すき。

反転フラップ式案内表示機!!!反転フラップ式案内表示機!!!!!パタパタパタッパタッ!!

そんなわけで、急行に乗って桑名まで来ました。

桑名はパタパタしませんつまんねーの

名駅はJRと近鉄の改札が合同になっていて、ICカードを使っていて乗り換える場合は跨線橋上のこんな変な改札にタッチしなければいけません。私は乗り換えではなく下車なのでこれには触れずに出口に行きました。

 

写真手前がJR、奥が近鉄です。

 

さて、今回乗りたい三岐鉄道北勢線は、「西桑名」という駅から発着しているんですが、どこでしょうか…

あっ、あれだわ。

バスターミナルとJR線路の隙間にひっそりと佇むちょっと怪しい電車。

この独特な顔。色は変わっていますが、その昔、某画像掲示板でコラージュ素材として人気を集めた「奴」こと270系電車です。

三岐鉄道北勢線も、四日市あすなろう鉄道と同じく762mm軌間です。そしてこちらも以前は近鉄の路線でしたが、近鉄廃線の意向を示し、沿線自治体が近隣で三岐線を営む三岐鉄道に助けを求め、三岐鉄道が運行を継承しました。

四日市の電車と違い顔が平べったいので、オモチャ感が更に強くなっているのがわかります。

車内はこんな感じ。狭い。超狭い。あすなろうのほうはクロスシートですが、北勢線ロングシート。なので狭さが引き立ちます。

蓮華寺駅で下車したのん。駅は綺麗にリニューアルされており、駐車場や駐輪場もしっかり整備されています。三岐鉄道への移管以降、このように鉄道施設の全面的な改良が続けられ、利用客は近鉄時代よりも増えているようです。

あすなろうには無い自動改札機だって北勢線にはちゃんとありますよ。

自動改札機や駅名標なども電車と同じイメージカラーになっていて、なんだか楽しげです。

 

帰りは西桑名のひとつ手前の馬道で降りて、歩きます。

こういう、駅を降りるとすぐ踏切!みたいな駅、小さな鉄道だとほんと味があって良い。

踏切を渡ると、改めて線路の狭さを実感します。

近鉄・JRを跨ぐオーバークロス。流石は軽便鉄道、ちょっと不安になるくらい橋が薄い。

手前が近鉄、奥がJRです。同じ電圧でも架線柱がこんなにも違うんですね。

そして、馬道~西桑名を歩いた一番の目的である踏切にやってきました。

この踏切、手前から近鉄・JR・北勢線となっていて、つまり、線路の幅が1435mm、1067mm、762mmと三種類揃うわけですよ。同じ踏切に三種類のゲージが集うなんて全国探してもここだけです。それじゃ渡りますよ~。

線路幅ひろ~い!!(近鉄1435mm)

普通だね。普通だ。(JR1067mm)

せまーい!!!!(北勢線762mm)

 

いかがでしたか?渡りたーい!!って思いました?それとも線路撮って何してんだこの人…って思いました?どっちでもいいんですよ。

 

なお、この踏切、JRと北勢線は連動して鳴りますが、近鉄のほうは連動していません。間に取り残されないようにね!

 

名駅に戻ってきました。さぁ鉄道旅も終わりが近付いてまいりました。日も傾いてきたし、急いで名古屋に戻りましょう。

これに乗って。

いや、疲れてきたし時間もあんまないしここはパーッと特急キメるかーっつって適当に券買ったらまさかの伊勢志摩ライナー。こんな形で乗ることになるとは。快適だけど桑名~名古屋じゃ物足りないっすね。

 

三重県北のナローゲージ2鉄道、本当に面白かったです。

次回は、名古屋鉄道旅の最終回「あおなみ線」です。