名古屋めし…
夕方の名古屋駅に降りると、ホームの立ち食いそば・きしめん屋からダシの良い香りが漂ってきて、お腹が鳴ってしまいます。
そういえば、名古屋に来てからまだ新幹線ホームで食ったきしめん以外は何も食べてない…旅行中は食欲が落ちる人間でも流石に腹が減ったな。
ホテルに荷物を預けてから、なにか適当に飯を食いに行こう。今日は疲れたし名駅周辺で済ませても良いかな…と思いかけた時、そういえば今日、バス・地下鉄全線一日乗車券を買っていたんだったなぁ…と気付きました。
850円で名古屋市の地下鉄と市バスが一日乗り放題になる券を買っておきながら、地下鉄はまだちょこっとしか乗ってない。バスも一回しか乗ってない。こりゃ使わねぇとなぁ…
そんなわけで適当に地下鉄に乗って飯を食いに行って適当に思いついたルートで帰るみたいな適当なことをすることにしました。やっぱ列車本数の多い場所でフリーきっぷを使う時はこういう適当さが大事なんです。自由に乗り回せるぞーって。
まず、ホテルから名古屋駅のほうに戻るのもアレなので、逆方向に歩いて中村区役所駅へ。ここは桜通線の終点なので、ここからだと確実に座れます。そして、思った通り、次の名古屋駅でドッと人が乗ってきました。こういう、自分が通勤に使ってたらクソだるそうな電車に乗るのも、旅行中だとちょっと楽しくなるのは何故なのだろう。
御器所で鶴舞線に乗り換え、「いりなか」で下車しました。辺りはすっかり真っ暗です。住宅街の中、緩やかな上り坂を登ること数分、可愛らしいログハウス調の喫茶店があったので入ってみました。
「オムハンライス(赤)」なるものを注文しました。出てきたのはこれ。
普通のオムライスかと思いきや、中にハンバーグが隠されています。
こんなの旨いに決まってるべやな。これで500円って言うんだから嬉しいですよね。
このお店の近くには大学があり、学生向けに安くてボリューミーな料理を提供してくれるタイプのお店のようです。こういうお店、近所に欲しいよね。
ごちそうさまでしたー。美味しかった。さて、ちょっと食後のコーヒーでも頂こうかな。折角の喫茶店なのでここはコーヒーフロートなんか頼んでみよう。
「お待たせしました~、コーヒーフロートです~。」ガコッ
………?????
フロートって言ってるくせに、これはどう見ても浮いていない。グラス(グラスっていうかジョッキ)の上にアイスクリームの塊が載っかっている。アイスの塊はコーヒーに浮かぶ氷の浮力ではなく、完全にジョッキの縁に支えられている。なんだこれは。
さて、そういえばまだこのお店の名前を出していませんでしたね。はい、そろそろお気付きの方も多いでしょう。この店の名は…
喫 茶 マ ウ ン テ ン
知る人ぞ知る奇食の館。甘口スパをはじめとした奇抜すぎる料理の数々は、インターネットを通じて全国に知られている、変わったものを追いかける人間としては名古屋に行ったら行かずにはいられないお店なのでございます。
何が怖いって、メニューに写真が一切ない。びっしりと文字だけ並んでいます。文字だけだとどれがヤバくてどれが普通なんだかわかんないんですよこれ。ヤバそうな名前で普通のメニューもあれば、普通な名前でヤバいのもあるんです。ほらこれ、コーヒーフロートとか字面は普通なのに変なもん来ちゃったじゃんこれ。
はい。現在はインターネットが発達している時代です。マウンテンのメニューの写真なんて全世界にばら撒かれているような時代です。当然こういうの出てくるのは知ってましたよええ。
っていうか、私が頼む前に隣の客が同じもの頼んでるの見て欲しくなっただけなんですよね実は。
甘口スパは食わなかったのかって?いや体調そんな良くない状態でアレ行くと今後の旅程が崩壊するから…つか、アレ系は複数人でわいわい食うものでしょ。アレを孤独に黙々と食うとかどんな苦行だよ…そんな苦行を人々は“登山”と呼ぶらしい…
コーヒーフロートはアイスをちょっと突っつくと見事に山体崩壊、でもまぁ普通に美味しかったです。感想としては、これコーヒーにアイスクリーム浮かべてるというよりは、アイスクリームを盛り付けてるのがコーンじゃなくてコーヒー入った器になってるみたいに思ったほうが良いって感じ。そもそも浮いてないし。ちなみにこちらのコーヒーフロートのお値段は500円。この量を考えると安いわ。
ここからは、ちょっと寄り道をしながらホテルに戻りました。次回はその寄り道の様子などをお伝えします。