あにょりもっも

気まぐれ旅行記みたいなものを目指したなにか

日本一短い地下鉄

日本には各都市様々な地下鉄があります。一番個性的なのが札幌であるのはもはや説明不要*1ですが、名古屋の地下鉄も札幌ほどではないですがちょっと独特です。

まず「すご~い!」と言いたくなるのは、やはり名城線です。

路線図を見ると大江戸線と似ていますが、名城線は本当にぐるぐると環状運転しています。方面案内の方法も独特で、「右回り/左回り」と案内します。左側通行だっていう前提がわからないと「外回り/内回り」はわかりにくいですもんね。

そんな名城線八事日赤*2から平安通まで乗りました(左回り)。平安通上飯田線との乗り換え駅です。

そういえば名古屋の地下鉄のエスカレーターって真ん中にも黄線が入ってるよね。

 

上が付かない飯田線は、4つの私鉄が融合して出来た全長200km近い、駅が94もある長大路線で、乗り通すにはそれなりの根気が要ります。

が、これに上が付くとどうなるかというと、全長0.8km、途中駅無し。の短小路線になってしまいます。もちろん、ここまで短い地下鉄路線は全国探してもここだけです。

 

それでは早速、上飯田線全線完乗の旅に出発~!!

〜2分後〜

上飯田線全線完乗達成!!!!!!

…いやぁ、ここまで達成感の無い完乗も初めてですわ。

 

どうして、こんなに短い地下鉄路線が誕生したのでしょうか。

地下鉄上飯田線と直通運転をしている名鉄小牧線。この線の名古屋市側の終着駅は上飯田駅なんですが、路面電車があった頃はこの駅から路面電車に乗り換えることが出来たのが、路面電車が廃止されて以降、鉄道網から孤立してしまいました。これが名鉄小牧線の利便性を大きく損ね、利用客低迷を招いていました。流石にこのままではまずいということで連絡線が建設されることになり、第三セクター上飯田連絡線株式会社が設立され、味鋺上飯田平安通の地下線が出来ました。この路線は上飯田連絡線株式会社が保有し、味鋺上飯田は従来から営業していた名鉄が列車の運行を担当、そして上飯田平安通名古屋市交通局が担当するというちょっと複雑な状態に。こうして日本一短い地下鉄路線は誕生したのです。

最初こそ上飯田で乗務員交代を行っていたものの、馬鹿馬鹿しくなったのか合理化のため今では全区間名鉄に業務を丸投げ委託しています。

上飯田線内で完結する列車はほとんど無く、基本的に名鉄小牧線と直通する列車ばかり走っています。車両も名鉄の車両ばかりで、名古屋市交通局の車両は本当に滅多に見かけません。私も残念ながらこのレア車には出会いませんでした。

ピンク色の帯を巻いているので名古屋市交通局の車両と思いきや、実は名鉄車です。

これ、なんで地下鉄の路線にしたんですかね、普通に名鉄小牧線の延伸ってことにできなかったんですかね…って感じですが、三セク絡みでいろいろ事情があったんでしょう。地下鉄路線扱いになっているおかげで平安通駅で改札を通らず名城線にスムーズに乗り換えられて便利だしまぁこれでいいのかぁ。

 

上飯田駅は地下鉄と名鉄の両方のデザインの駅名標が混在しています。

 名鉄小牧線と地下鉄上飯田線ではナンバリングが通しではなく別々になっています。

直通列車ばっかりで、小牧も上飯田もKMなんだから通し番号にすりゃあいいのに…

 

 

さて名古屋駅まで帰ろう。元気があれば名城線をぐるぐるしたかったのですが、だいぶ元気が無いので平凡なルートで。ただ桜通線久屋大通〜名古屋は今日二回乗ってるので、気分転換に東山線にしてみる。

栄駅で降り、ちらっと地上に出てみると、ライトアップされたテレビ塔が綺麗でした。

そして東山線へ。

やっぱり混んでますね。栄〜名古屋は札幌に例えるとすすきの〜さっぽろのようなものなのでしょうかね。

夜の名古屋駅。大都会名古屋を象徴する光景。

 

次回はホテルの中の様子などをちらーっと書きます。

 

 

*1:あえて説明すると、札幌の地下鉄は全てがゴムタイヤを履いた案内軌条式の電車です。独自規格のな。

*2:実は八事日赤駅が喫茶マウンテンの最寄り駅。しかしこの駅はマウンテンよりも坂を登ったところにあり、「マウンテンに登る」をしたいならやはり坂の下に位置する「いりなか」から歩こう